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不定期更新しますですー

人物まとめ!!!

前回のがあまりに長いし多いのでまとめ人物まとめつくりました!!(順番は登場順です)

一個前のやつみてからみてくださると嬉しいです!

調子にのって謎編集したキャラたちも見てくだしあ!





































































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樹力 みか(キヂカラ ミカ) 性別 女

『超高校級の   』(まだ名乗ってない)

一人称「私」 二人称「あなた」

この物語の主人公。ほんの少し臆病で、自分を個性がない人間だと思っている。

○○しておこう、失礼だけど、が口癖。常に自分の本音を隠す傾向がある。

パソコンやケータイ等に弱くて、テレビもあまり見ないので世間に疎い。新聞は読む。

好きなもの スイカ スイカジャム

嫌いなもの パン 虫 機械




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府楽 音々(フガク オトネ) 性別 女

『超高校級のラッパー』

一人称「ミー」 二人称「ユー」

常に踊り、常に元気な少女。音楽が好きで一番好きなジャンルがラップ。海外旅行という名のダンス大会に毎年出場しており、毎年必ず優勝している。彼女が踊る、歌う音楽は誰をも魅了すると言われている。サングラスとヘッドフォンは恋人らしい。

好きなもの 賑やか 音楽雑誌

嫌いなもの 静寂 沈黙


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一谷 八夂(イチタニ ヤチ) 性別 女

『超高校級の幸運』

一人称「私」 二人称「君・あなた」(だったっけ)((

運よく選ばれた高校生。派手なデザインの服やアクセサリーを好む。明るくて人柄はいい方だけど、人をからかうのが好きな一面がある。蓮楼寺に対して恋心を抱いている。ネットに詳しい。

好きなもの 派手なもの ハチミツ

嫌いなもの お花(花粉症)


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ズィヅ・アードニオン 性別 男

『超高校級の政治家』

一人称「オレ」 二人称「お前」

ディ・リットという国から留学してきた高校生。9歳で政治界を治めた天才児といわれている。人と関わることに嫌悪感を抱いてるようだ。「面倒」が口癖。煽り耐性90%。日本語や英語がペラペラで、どんな国の言葉もスラスラ話せる。

好きなもの 独り 本

嫌いなもの 誉められること ケーキ

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飛丸 門起(トビマル モンキ) 性別 男

『超高校級の登り屋』

一人称「俺様」 二人称「お前」

どんない高い塔や山をあっという間に登れる能力を持つ。やんちゃ坊主で小生意気な性格。イタズラ好き。女を軽蔑するような発言が多々目立つ。上から見下ろされるのが嫌いらしい。写真を大切にしている。(汚れてるけど)

好きなもの バナナ

嫌いなもの ??? 野菜


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村田 公太(ムラダ コウタ)性別 男

『超高校級の保育士』

一人称「僕」 二人称「君」

両親が孤児院を設立していて、両親の手伝いをたくさんしてたら、いつの間にか子供に懐かれやすい体質になっていた。実は自分より背の高い人が苦手、更には女性恐怖症で、いきなり話しかけると悲鳴をあげるのはそのせい。背が小さければどれも問題ないようだ。そのせいでロリショタコンと思われがち。

好きなもの 子ども 小さい人

嫌いなもの 自分より背が高い人 女の人

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針菜 奏(ハリナ ソウ) 性別 女

『超高校級の人形』

一人称「私」 二人称「あなた」

首元の勾玉のアクセサリーから声を発する少女。目がぎょろっとしてて怖いってリア友に言われた(( 口を縫っている彼女がどういて喋れるのか、それはまだ謎のまま。こうみえてほわほわとした笑顔が特徴。

好きなもの 糸 針

嫌いなもの カレー ハヤシライス


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蓮楼寺 護(レンロウジ マモル) 性別 男

『超高校級の自衛隊

一人称「僕」 二人称「あなた」

礼儀正しく、紳士的な青年。常に敬語で天然タラシ。八夂に好かれている。親切で、困っている人がいたらすぐにでも助けるようなお人好し。自衛隊なので、護身用に常に武器を持っている。

好きなもの おせんべい 戦闘機

嫌いなもの 柑橘系の果物



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墨尾 克己(スミオ カツミ)性別 男

『超高校級の書道部』

一人称「拙者」 二人称「そなた、汝」

自分を忍者と侍の末裔だと言っている。そのせいかそれっぽい口調が表にでている。(「~ござる」「~拙者」等)性格は誠実で真面目な方だが、どこか頭のネジが外れており、常識外れなことをすることがある。けどその時はちゃんと謝る。背が高いので公太にビビられている。

好きなもの 筆 鯛

嫌いなもの 派手やかなもの

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伊瀬 和為(イセ カズサ) 性別 女

『超高校級の狩人』

一人称「俺」二人称「てめぇ」

男勝りで無口でマイペース。狩人として世界中を渡り歩いているらしい。それ以外はなにも明言されていない。けど実力は男の骨を折ってしまうほどの怪力、力の持ち主。意外と料理が得意な部分があったりなかったり。彼女に喧嘩を売って帰ってきた者はいない…という噂が多々ある。

好きなもの クグロフ マッサージ機 包帯

嫌いなもの 抹茶 サンマ


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宝錠 影羅(ホウジョウ シャラ) 性別 女

『超高校級の鑑定家』

一人称「私」 二人称「あんた、あなた」

鑑定家であり毒舌家。宝石や絵画、どんなに価値あるものもあっという間に本物か偽物か見分けられる能力を持つ。理不尽に毒を吐くので弱気な人にとっては鬼。ラベンダーの香りがする香水をつけている。ついでに言うとよく人をパシる。

好きなもの 価値があるもの

嫌いなもの 価値がないもの

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板是 九(イタゼ キュウ)性別 男

『超高校級の卓球部』

一人称「僕」 二人称「あなた」

卓球が大好きな青年。中学時代、世界の卓球大会で3年連続優勝を果たすという実績を残す。卓球が大好きなだけでそれ以外はいたって平凡。勉強は少し苦手らしい。四角くとがったものを見ると狂ったようにそれをラケットで飛ばす

好きなもの 卓球に関するもの お団子

嫌いなもの 四角いもの

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入菊 新(イリギク サラ)性別 男

『超高校級の新聞記者』

一人称「俺」 二人称「あなた」     

顔文字の真似をして喋る青年。彼のセリフは顔文字と一緒に表記されることが多い。顔文字がない場合は息継ぎなしでペラペラしゃべるので一番会話に困る人。父親と一緒に新聞会社で働いている。情報収集が得意で、みんなが知らないような細かい情報もよく知っている。どんな人ともすぐ仲良くなれる。(人による)

好きなもの 情報 優しい人

嫌いなもの 鏡 びっくりする音

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密美津 蝶々(ミツミツ チョウチョウ)性別???

『超高校級の虫博士』

一人称「ぼく」 二人称「不明」

虫が大好きで、たくさんの虫かごにたくさんの虫を入れている子。一番のお気に入りはアゲハチョウで、それらをパパ、ママと呼んでいる。いつも虫に向かって話しかけている。本人によると本当に虫とお話ししているらしい。将来の夢は虫の王国を作ること。虫嫌いな人にイタズラするのが趣味。

好きなもの 虫 ゼリー

嫌いなもの 虫が嫌いな人

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輝烈統 在処(テレス アリカ) 性別 女

『超高校級の哲学者』

一人称「私」 二人称「貴様」

面白いことがあるとよく不気味に笑う。哲学者なので、謎やわからないことがあると、それを突き止めるのではなく考える時間が一番の娯楽であり生きがいとしている。意外とフレンドリーだけど、学者らしい堅苦しい口調が抜けないことが悩み。

好きなもの 謎 問い 白米

嫌いなもの 無関心

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刻風(トキカゼ) 性別 男

『超高校級の???』

一人称「???」 二人称「???」

刻風としか名乗らない謎の青年。名前以外の質問になにを聞いても答えない。顔が痩せ細っていて、顔に濃い隈があるため、一部から心配されている。けれどたまにいきなり喋りだす時があるのでその時はみんなびっくりする。

好きなもの ???

嫌いなもの ???





どうでしたかっい!!

実はこれら2つ、1週間もかかったんだy((



す、好きなキャラとかいます?い、いたら嬉しいなー(/ω・\)チラッ((



ではでは!これにて失礼します!なにか質問等あったらどうぞ!

ダンガンロンパR Despair city  ≪序章ー人物紹介編≫

ク「今回は人物紹介編で、いっきに人がでてくるからすごい長い。以上」
紅「クレナ君説明みじかっ☆」
ク「注意事項は前回の通りだ。察しろ。今回もそんなにグロテスクな表現はないから安心しな」
紅「ご安心をっ☆」
ク「(…こいつと話してること色々とつっこまれそうだな)」
紅「わかる人にはわかるってやつね☆」
ク「…はあ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…はい?」

エレベーターの扉が開いた瞬間、第一声がそれだった。

 

 

 

「oh!わんだほー!!すごいNE!!ビューティフォー!!」

屋上には、エレベーターにあったクマが、ギターを弾いてる絵が描かれた大きなステージや、派手やかなライトが設置されていた。私が起きたときには、なにもなかったはず…だよね?

「なにかのイベントでもやるのかしらね?」

「そ、そうなの…かな?」

確かに集まれって言われたんだからなにかしらあるんだろうけど…。…あ。

あたりを見ると、私と八夂ちゃんと音々ちゃんを除いて、13人の学生であろう人たちが屋上にいた。この人たちが入学生…私たちと同じ同級生、なのだろうか。

「キキーッ!!女3人組がきたぜ!!」

「これで、16人…人数はこれで丁度いいのでござろうか?」

「毎年16人だし、これで足りてるはずよ。」

私たち以外の13人の超高校級の人たちは、がやがやと私たちを見ながら話している。うう、なんかヒソヒソ話をされている気分で不快だなぁ…。

「ニュークラスメイトのみんな、初めましてっ!!!ミーは」

音々ちゃんは私たちにした様に、元気な声で踊りながら自己紹介し始めた。…ジャンプして、あのステージに上がって。…音々ちゃんには羞恥心とかないのかな…失礼だけど。でも、臆病な私からしたら、ちょっと羨ましいかも。私は体育館のステージに上がることすらためらいがあるもの。

「…今私、樹力ちゃんと同じこと考えてるかも。」

「…あ、やっぱり?八夂ちゃんも?」

「…うん。とりあえず、自己紹介して回ろうよ。ここにいるみんなはもうお互いのことを知ってるみたいだし。」

「…そうだね。」

 

「…はあ、うるさい」

さっそく、ステージの前に、だるそうに座ってよりかかっている水色の髪色の青年がいる。気難しそうな人だけど、頑張って話しかけてみよう!

「あ、あのお…」

「…なんだよ、目障りだから早くどっかいけよ」

「わわっ、ごめんなさい!」

彼と目を合わせようと足をかがむと、うっとおしそうに返事された。彼の眼は左目が前髪で隠れていて見えず、右目の朱い目しか見えない。その目は鋭く細くて、睨まれただけで石になってしまいそうだ。

「……」

彼は、お前と話すことはない、とでも言いたげに目を瞑った。多分、寝ちゃったのかな…?

「や、八夂ちゃんんんん…」

「あらら、いきなりハードル高い人に話しかけるなんて、やるねえ、樹力ちゃん。」

や、やっぱり見た目どおり気難しい人なんだ…。うう、一番近くにいたっていう理由で話しかけたのが仇になったか…。

「うーん、この人、名前だけは知ってるんだ。ズィヅ・アードニオン。超高校級の政治家。希望ヶ峰学園で政治に関する勉学を学ぶためにディ・リットっていう国から日本へ留学してきたらしいね。」

「じゃあ、外国人ってこと?」

「そうだね、まあ、名前からして外国人だし。」

音々ちゃんとは違って、本当に外国人なんだ。ディ・リットかあ…聞いたことない国だなあ。知名度がそんなにない国なんだろうか。

「噂によるとね、9歳ぐらいのころから政治界に入ったんだって。」

「きゅ、9歳!?小学3年生の年齢じゃない!?」

「んーと、ディ・リットでは、『功績が全て』を信条としている国だから、未成年がどうとか、子供がどうとか、関係ないんじゃないかな?」

「功績が全て…たった5文字の言葉なのになんだか短いのに重苦しい言葉だね…って、八夂ちゃん、やけに詳しいね」

「ん?詳しいもなにも、ネットに載ってたもの。みる?」

そう言うと、八夂ちゃんはキーホルダーがジャラジャラとかかっているスマホを取り出し、画面を見せる。そこには見慣れないインターネット画面と、先ほど八夂ちゃんが言っていた情報がそのまんま書かれていた。

「本当だ…」

「私、ネットとかよく使うからさ、こういう情報には詳しいんだよね」

「ふーん…そうなんだ」

私とは正反対だ…私はネットとか全く使わないから、あまり詳しくないし。…やっぱり似たような境遇でも違うところはあるんだな。まあ、人間、誰しも同じで違うとこはあるよね…。

 

 


「よう!!女ども!!キキキッ!!」

先ほど、女3人組、と叫んでいた、おでこにカットバンが目立つ、薄茶髪の少年だ。服装は緑色の短パンで白いノースリーブに可愛い猿の絵が描かれている。その下にMONKIとローマ字で装飾されている。見た目は…言っては失礼だけど、小学3、4年生並みの伸長だ。

「なんだよおめーら!!見下ろしやがって!!」

「ご、ごめんなさい…」

しょうがないじゃない…目線を合わせるには下向いてないと合わせられないんだから…

「これでもお前らと同学年なんだからな!!間違えんなよ!!」

「はいはい、わかってるよ。で、あなたの名前は?」

八夂ちゃんはまたため息をつきながら聞く。小学生みたいな少年はえっへん、と威張ってあごをあげて自己紹介をした。

「俺の名前は飛丸 門起、とびまる もんきだ!!超高校級の登り屋だ!!」

門起…MONKI、ああ、なるほど。MONKIってこの子の名前か!

この子も超高校級…いや、ここにいるからそうなんだってことはわかってるけど、外見からじゃそうは見えないなぁ…いや、人を見た目で判断するなって偉い人が言ってたし、門起さんって、一応呼んでおくか。いや、一応って…どんだけ失礼なんだ、私。

「超高校級の登り屋ね、聞いたことあるよ。どんなに高い山もどんなに高い塔も絶対に登れないものはない登り屋だって。富士山や世界一高い山もあっという間に登ったみたいだよ。」

「へー!やっぱり詳しいね!」

「うん…うーん、詳しいもなにも、ここにいる人達は有名人が多いし、ネットのスレに詳しく載ってるから調べてるなら知ってて当たり前っていうか、樹力ちゃん詳しい方だと思ってたんだけど。」

ぐっ…実を言うと、希望ヶ峰学園のクラスメイトに関してはなんにも調べてなかったのだ。言い訳すると、パソコンとかケータイってなんか苦手だから、ネットはそんなに使わない。だから希望ヶ峰学園に関しての基本的なことくらいしか、私は知らない。

「でも、本当に登ったことあるの?」

内心、こんなに小さい子が一人で(?)山を登ったなんて信じられない。標高が低い山ならともかく、富士山は日本で一番高い山だから、それをあっという間でなんて…

「馬鹿にすんなよ!!証拠写真ならいーっっぱいあるぜ!!ほら!」

門起さんはポケットから砂ぼこりで薄汚れた写真を何枚か出し、ドヤ顔でそれを私たちにみせた。雪で覆われた山の写真や、火山のてっぺんで門起さんがピョンピョン跳ねている写真。勿論、富士山でピースしている写真、他にも色んな、綺麗な景色の写真を見せてくれた。…写真自体は薄汚れてるけど。まあ、気にしないでおこう。

「写真の管理がなってないね」

…あ、八夂ちゃんが言っちゃった。

「八夂ちゃん!思っててもそんなこと言っちゃダメだよ!!」

八夂ちゃんは、はっと気付いたような顔をすると、ペコペコと謝った。

「…っ!うっせーな!!ふんっ!!」

門起さんは、ムスッとした表情をして、拗ねて少し遠くへ行ってしまった。八夂ちゃんや私がどんなに謝っても話を聞いてくれない状態になった。挨拶の初めからこんな陰険な雰囲気になるなんて…最悪だ…男子とあまり話したことないからどうすればいいかわからない…どうしよう…

「…あ、あの、どうかしましたか?」

「…?」

謝る方法を考えていると、白い髪でポニーテールの、黄緑色のYシャツを着た可愛いピンクのエプロンをまとった人がブルブル震えながらやってきた。寒いのかな?

「実は…かくかくしかじかで。」

「…そ、そうですか。」

今時かくかくしかじかで話通じるんだ!?!?話してみるもんだねえ…

「ま、任せてくださいっ」

白い髪の人はあわあわと慌てながら敬礼のポーズをし、門起さんのところへ向かった。

「あ?なんだてめー!!」

門起さんは私たちのせいで喧嘩腰だ。今に手をあげてもおかしくない状態だ。よほど写真のことを言われたのが嫌だったんだろうな…うう、なんだか申し訳ない。…ん?門起さんが無表情でこちらに向かってやってくる。

「今日のところは許してやるよ!!!!」

「「え」」

門起さんは大声で私たちを指さして言ったあと、またどこかへ言ってしまった。でも、あの言い方はもう怒りを感じなかった。許してもらえたというのは本当だろう。だって…今の彼、ニコニコ笑ってたし。

「…あのお猿さんになにか言ったの?」

八夂ちゃんは手に頬をあてながらきょとんとした顔で白い髪の人に聞いた。

「ま、まあ、その、あははは…」

白い髪の人は私たちに目をそらしながら、逃げるようにさよならー!!と言って門起さんと同じようにどこかへ行ってしまった。けど、

「ちょっと待ってよ、せめて自己紹介してよ。あなたも同級生なんでしょ?」

「な、なななななななな!!?」

八夂ちゃんは、ガシッと白い髪の人の服の襟を掴み、逃げるのをとめた。すると、白い髪の人は手や足をバタバタさせて、首を縦に何回も振っていた。八夂ちゃんは申し訳なさそうに服の襟をはなしてあげていた。

「む、村田 公太…です。よよ、よろしくお願いします…」

名前からして男の人か…髪の長い人って初対面じゃ男性か女性かわからなかったからな…それにしても、この人、今にも泣きそうだ。なにがそんなに怖いんだろう?もしやコミュ障だったり…?でも、それにしては怯えすぎているような…?

「あなたの才能は?」

八夂ちゃんはそんなのお構いなしにグイグイ聞いてくる。八夂ちゃんはストレートになんでもかんでも言っちゃう子なんだろうか。さっきもそうだったし。うう、この人とも陰険な雰囲気にならないことを願うよ…。

「ちょ、超高校級の…保育士、です。その、両親が、孤児院、設立…しているので。お手伝いたくさんしているので、自分で言うのもなんですけど、子どもに懐かれやすい体質で…だから…その、はい…失礼しますっ!!!」

「あ…」

今度こそ、公太さんは泣きながらどこかへ行ってしまった。

「あーあ、もっと色々聞きたかったんだけどなぁ」

…もしかしたら、八夂ちゃんって、意外と腹黒いのかもしれない。だって、今、腹黒い笑みをニヤニヤと浮かべているもの。…なんだか、八夂ちゃんが少し怖くなった気がする。でも初対面の時も私、面白がられてたしなあ…。色んな意味で、八夂ちゃんに注意しなければならないとこの時悟った。

「でも、保育士さんか。門起さんの機嫌を治せたのも、納得がいくね!」

口にだせないから心の中で言うけど、門起さんは小さいやんちゃ坊主みたいな子だ。門起さん、高校生だけど、ああいった幼稚園児みたいな人も公太さんに懐きやすいんだろうな。今度また門起さんとなにかあったら公太さんにお願いしよう…。

 

 

 

…ん?こんなところに薄ピンク色の薔薇模様のヘッドドレスをかぶった、人間並みの大きさの金髪のフランス人形が飾ってある。髪型は巻き髪になっている。服は赤と黒のゴシック調のドレスだ。口元は黒い糸で縫ってあるみたいだ。フランス人形って目がぎょろっとしているから間近でみると少し怖いんだよなー…

「はじめまして」

「えっ!?しゃべっ…!?」

フランス人形の首に飾ってある勾玉らしきアクセサリーがキラキラ光りだし、そこから、女の人のような電子ボイスが聞こえた。あ、まさかこの人形が…?いやいや、人形が喋るなんてそんな、漫画じゃあるまいし…。

「樹力 みかさん、ですよね、音々ちゃんからお話はお伺いしてます」

…!!や、やっぱり首元のアクセサリーからロボットのような電子ボイスが聞こえる…え、なに…?これ。ロボット…?

フランス人形のおでこにツンツンと指を突っついてみた。すると、なんということでしょう、フランス人形は痛そうに目をパチパチし始めた。ごめんなさいという謝罪の気持ちと同時に、あまりのびっくりさに声を出せないでいる。

「落ち着いてよ樹力ちゃん。この子はちゃんとした人間だから」

「えっ…人間…?」

な、なんだ…それならよかった。でも、触り心地がまさに人形のソレだったような…それに口…糸で縫ってあるし…!!

「…あ、あの、いきなり触ってすみません…」

…気になったけど、初対面の人にいきなり突っついてしまったんだ。失礼すぎる。ちゃんと謝らないと…今度は私自身がやらかしちゃったんだから…。

「大丈夫ですよ。ふふっ」

よ、よかった…許してくれたみたいだ。内心どう思ってるかはわからないけど。

フランス人形みたいな人はほわほわとした笑顔で右手を出してきた。握手してほしいという事だろうか。私は恐る恐る手をだして握手をしようと人形さんの手を握った。……人並みの暖かさ、体温を感じない。それに手も硬いプラスチックのような感触がする。やっぱり…人形みたいだ。この人本当に人間なんだろうか…?

疑いの視線を向けていると、人形のような人は私の目線を気にせず、またほわほわとした笑顔になって、

「私の名前は針菜 奏。はりな そうと言います。変わった名前なんですが、ソウちゃんと呼んでくれると嬉しいです。よろしくね、みかちゃん、八夂ちゃん…って呼んでもいいでしょうか?」

「うん、よろしくね。ソウちゃん。」

「みかちゃっ…あ、うん、よ、よろしく…ソウちゃん…でいいんだよね、うん。」

「…?どうかしたのですか?みかちゃん

「え!?いや、なんでもないよ!」

「…そう、ですかぁ」

……………………………っ。

「と、ところで、その、ソウちゃん、ソウちゃんの才能って…?」

「私ですか?超高校級の人形って呼ばれています」

超高校級の人形…?ど、どんな才能なの?見た目があまりに人形みたいだからそう呼ばれている…とか?

「ソウちゃんは、人形専門のアクセサリーや服をデザインしたり、デザインしたものを自分で作るのが得意なんだよね。彼女が考えたデザインは数億円もするって聞いたことあるよ。あ、そうそう、私、ネットでソウちゃんがデザインした数々の作品見たことあるよ。もう眩しかったよ、どの作品も」

「すっ数億円っ!?!?ええと、1、10、100、1000…0が8個も!?ひぇぇぇ!!」

一般人の私が考えただけでも恐ろしい桁だわ…!さすが超高校級…!…あ、自分の服もデザインしてるのかな?この服もかなり綺麗でオシャレだし…。数億円とは違うけど、この服も万円を越していてもおかしくないくらい煌びやかなドレスだ。

「まあ、八夂ちゃん、見てくれてるのですね。嬉しいです。」

ソウちゃんは嬉しそうにほわほわと笑っている。…彼女の勾玉とか手とか、彼女について疑問に思うことは多々あるけれど、初対面だし、まだあまり深く聞かないでおこう。穏やかな性格そうだし、もし仲良くなれたら色々知れるかもしれないし……なれるといいなあ。まだ少し怖いけど。

 

 

ソウちゃんとは一旦離れて他の人に挨拶しに行こうとすると、八夂ちゃんは顔を赤くしていた。どうしたんだろう、熱でもあるのだろうか?…ん?…八夂ちゃんの視線の先を見ると、黒いスーツを着た、サファイアブルーの髪色で、虎模様に黒髪が混じっている男性が緑色の本を読んで突っ立っていた。空色の瞳を持つ男性は八夂ちゃんと目が合うと優しく微笑んで、こちらに歩いてきた。
すると八夂ちゃんは慌てて更に顔を赤くし、手で顔を隠していた。そして急いで私の背後に隠れた。

「こんにちは。樹力さんに一谷さんですね。府楽さんからお話はお伺いしてます。」

男性はニコニコと笑いながらぺこりと頭を下げてお辞儀をする。私は普通に返事を返すけど、八夂ちゃんは声を裏返らせながら返していた。どうしたんだろう…?緊張してるのかな?でももう今更だし私より過剰に反応してる気がするし…なんなんだろう?

「ふふふ、どうしたんですか?一谷さん。」

「い、いいいえ!!なんでもないです!!」

八夂ちゃんはまた返事を返すと、顔を赤くしながらゆっくり、ひょこっと出てきた。

「あの、あなたは誰でしょうか…」

空気を読まず男性の名前を聞こうとすると、八夂ちゃんは「知らないの!?」とでも言いたげに驚いた顔をしていた。そりゃ初対面なんだから知ってる訳ないじゃない…超高校級には憧れてるけど、だからといって私、世間に疎い方だから詳しく知ってる訳じゃないし…。ソウちゃんや飛丸さんみたいに世界中に有名な子の事すら知らなかったんだから…と、心の中で愚痴を零す。

「自己紹介、させていただきますね。僕は蓮楼寺 護。れんろうじ まもる。よろしくお願いします。」

蓮楼寺さんは再びお辞儀をしてニコっと笑う。八夂ちゃんはまだ顔を真っ赤にしたままだった。

「あわわわわわわわわわわ」

「ねえ、八夂ちゃん、どうしたの?さっきから顔赤いけど。」

「えっ!?!?」

ちょっと心配になったので、肩をぽんぽんと叩き声をかけてみる。八夂ちゃんは少し落ち着いたようで、うるさくしてごめんなさいと謝っていた。

「私は大丈夫だけど…」

「そうですよ。元気な方は僕、好きですから。」

「すっ!?すすすすすすす!?!?!!?」

「ええ!?更に顔が真っ赤に!?どうしたの八夂ちゃん!!」

よく見ると頭から煙が沸騰したやかんのようにプシューッと噴き出している。大変だ、入学早々風邪引いたなんて笑えないよ八夂ちゃん!

「大丈夫ですか!?一谷さん!少々お待ちください。」

蓮楼寺さんは、一緒に持っていたキャリーバックを大急ぎで開け、冷気漂う水色のシート…要は熱さまシートを八夂ちゃんの身体を支えながら、おでこに、慎重に、ゆっくりと貼っていた。

「…!?はっ、す、すす、すみません!!」

意識を失っていたであろう八夂ちゃんは、ハッとすると、また私の後ろに隠れた。…あ、ひょっとして、これは熱じゃなくて…ああ、なるほどね。普段余裕満々の八夂ちゃんの意外な面を見たかもしれない。ていうか察するの遅いな、私。…こういうのに鈍いんだろうなあ、と今更自覚する。

「構いませんよ、あなたがなんともなかったなら、よかったです。」

「うう、優しい人だ…やっぱり噂通りだ…はうううう…」

八夂ちゃんはボソボソとなにかを言っている。なんとか耳を澄まして小さい独り言を聞く。…噂通り?そういやこの人はいったいどんな…?

「ところで、蓮楼寺さんはどんな能力をお持ちでしょうかっ!?」

向こうに合わせて私も敬語を使う。私も慣れない敬語のせいか微妙に声が裏返ってしまっていた。

「僕?僕は超高校級の自衛隊と呼ばれています」

「じ、自衛隊って確か…す、すごい人たちですよね?高校生でなれるってすごいと思います!!さすが超高校級のお方です!」

「あはは、すごい人たち、ですか、はは」

「ううっ!」

あまりにも小学生並みの表現に、そっぽを向かれて小さな声で笑われた。うう、すんごく恥ずかしい…!!いや、自衛隊って存在は知ってるよ、うん。でもどういうことをする人なのか具体的にはよくわかんないんだよね。日本が他国から攻められた時に守ってくれるってことしか。

「具体的に話すと頭が混濁してしまうでしょうし、なるべく簡潔に述べますと、日本における防衛組織の事です。主に他国からのの侵略から国を守ったり、災害から人々を守ったり…まあ、要は人を守る人達のことですよ。」

「あ、やっぱり大体そんな感じなんですね!守る仕事か…蓮楼寺さんに似合ってると思います!護って名前ですし!」

「あはは、そんなこと言われたの初めてです、嬉しいです。」

蓮楼寺さんは照れくさそうに小さく笑う。蓮楼寺さんって、親切だし、礼儀正しくて紳士的な人だなぁと、少しだけ会話して思った。こういう人って学校でモテそうだよね。あと、蓮楼寺さんに対する八夂ちゃんの想いも。…あ、八夂ちゃんに睨まれた気がする。…八夂ちゃんがいるところで蓮楼寺さんとお話しするのはもうやめておこう。身の危険を感じる。

 


ここの人たち、門起さん以外の男性って、優しい人が多いんじゃないかなあ、と思っていたのもつかの間。私はこの時思いもしなかった。まさか…あんなことになるなんて。

「そこのお二方!お待ちなすって!!」

渋い男性の声が聞こえた方を振り向くと、黒いなにかで汚れた白い和服の男性が巨大な黒い筆を振り上げた。かろうじて私は避けられたが、八夂ちゃんは思いっきり墨がかかってしまい、全身真っ黒になってしまった。今度は赤ではなく黒になっている。しかも全身が。

「だ、大丈夫!?」

「…う、うん、問題、ないよ…」

問題ないと言っているけど、声に元気、気力がない。そりゃあそうだ。いきなり見知らぬ人に墨をかけられたら、誰だって怒るし嫌だろう。私がかかったのはかろうじて右腕くらいだけだ。…まあ、幸い、私は黒いブレザー着てるから、大して目立たないけど…

「…っく、超高校級の幸運だというのに、何故私だけがこんな…びしょぬれに…?ああ、お気に入りの服が…」

全身から黒い液体がポタポタと地面に垂れている。八夂ちゃんは精神的ショックで今にも倒れそうだ。渋い声は空気を読まず無邪気に、高らかに叫ぶ。

「今のは初めましての挨拶でござる!!喜んでくれたでござるか!?拙者、超高校級の書道部、墨尾 克己でござる!侍と忍者の末裔でござるよ!!」

墨尾と名乗る男性は、悪気のだろうか、無邪気な笑顔で喊声に笑っている。今、挨拶と言っていた。これがこの人なりの初対面の時の挨拶なのかな?だとしたらはた迷惑な挨拶だ…

「女相手になにやってるんだ、バカじゃねーの?」

「む!?何奴!?」

突然?目の前に人のようなものが光の速さで通り過ぎていった。人のようなものは墨尾という人にぶつかり、墨尾さんはいつの間にか勢いよく地面に叩きつけられて、更には踏まれていた。墨尾さんはじたばたと暴れて抵抗するが、その人を踏んでいる足は更に力強くなり、ボキッという何かが折れた音がした。墨尾さんは声にもならない呻き声をあげている。

「…よわ。男のくせに情けない。」

先ほど通り過ぎた人はどうやら女性のようだ。金髪と銀が混ざったような髪色で、目と目の間に一文字傷があり、上半身はほぼサラシを巻いていて、上着一枚も着ていない露出度が高い恰好をしている。下半身はいかにも禍々しい色のズボンを履いている。

「か、かっこいい…!!」

「……」

倒れている墨尾さんを他所に、女性の靡く二つの髪の束をみながら呟いた。女性は私がみていることに気が付くと、こちらに振り向くが、すぐそっぽを向いてしまった。
女性は、墨尾さんをゴミをみるような目で見た後、飽きたかのように足を上げ、ふらふらと歩き、屋上の柵によりかかって、あぐらで座って、いびきをかきながら眠っていた。

「…超高校級の書道部、超高校級の狩人。この二人も結構有名なんだよ。墨尾さんは小学生の頃師範っていう書道で一番すごい階級をとっているらしく、聞いた話によると筆を振る豪快さにしてあまりにも達筆すぎる字から、世界中の書道好きから弟子申請が止まないんだとか。あの女の人は伊瀬 和為さん。伊瀬さんは…ううん、残念ながらこの人については詳しくないんだよね。狩人として各地を渡り歩いているってことしかネットで明言されてないし。まあ、高校生で狩人やってるなんて滅多にいないだろうし、狩人ってだけでもすごいけどね」

「へ、へえ」

…真っ黒い物体はイライラしたオーラを放ちながら小さな声で2人に関して説明してくれる。黒い液体はまだポタポタと垂れたままだ。あまりの無惨さに私は軽い生返事しか出来なかった。

「あ、あの、八夂ちゃん、着替えて来たら?あ、予備の服とかある?」

「…はあ、一応あるよ。…着替えてくる。樹力ちゃんは先に回っててよ、私、着替えるの時間かかるし。…あ、エレベーターの裏で着替えるから…男子にはそこに来ないでって言っといてくれる?…あ、でも蓮楼寺君ならいいかも…」

最後にブツブツと変な声が聞こえたけど聞かなかったことにしよう。

 

 

 

さて、今度は一人で挨拶周りか…不安だな。あー、やっぱり八夂ちゃんくるまで待…

「っふふ、さっきの騒動、見てたわよ。いやあ、見物してて面白かったわよ。」

「え…え!?」

ラベンダーの香りがする方を向くと、いつの間のか私の真横に焦げ茶色のブレザーに青いチェック柄スカートをまとった長い黒い髪の女の子がいた。ところどころ寝癖のように髪が跳ねている。跳ねたところの毛先は宝石のように透き通ったように輝いている。もしかして染めているんだろうか。

「なに、なんで驚いてるの?あなたビビり?」

「だ、だっていきなり真横にいたらビックリするよ!」

「あっそう。」

ビビりと言われた上にそんなあっさり返事を返されるなんて…うう、へこむなあ。

「……で?」

「えっ?」

いきなり『で?』と言われた。私、なにか言ったっけ?ビックリしちゃったことくらいしか、言ってないはず…。

「いつまでそこにいるの?歩くのに邪魔なんだけど」

私より少し背が高い彼女は、まるで深い深い闇のような色をした目で見下ろし、棘のある言葉を吐いた。見下ろす視線は、まるで私を蔑んでいるかのようだ。いや、実際そうなんだろう。

「なっ!?邪魔!?そんな!そっちから話しかけておいて!?」

「さっきので話が終わったことくらいわかるでしょ。そんなこともわからないの?馬鹿ね」

ぐ、ぐぐ、初対面の人にいきなり毒づかれた…しかも理不尽だ…。なんなのこの人…けど、ここにいるってことはクラスメイトなんだよね。じゃあ挨拶しなきゃだよね。…うう、今のでこの子ちょっと苦手になっちゃったんだけど…ええい、引いてダメなら押してみろ!仕返しに強引に自己紹介してやる!

「あの!!私樹力 みか!!」

「あのオチャラケ女から聞いてるから知ってるわよ。」

あっさりと返事が返ってきた。オチャラケ女とは恐らく音々ちゃんのことだろう。はっちゃけてるし。今もステージの方をチラッと見るとまだ踊ってるし。…うう、こっちが名乗れば向こうも名乗ってくれると思ったんだけどな。彼女は黙ったまま一向に喋ろうとしない。ていうかさっさとどこかに行こうとしている。まずい、せめて名前だけでも聞いといた方がいいよね…

「宝錠 影羅。」

「えっ」

こっちが名前を聞こうと試行錯誤考えている間、私に背中を向けて彼女は名乗った。続けてまた何かを言った。

「…ほうじょう しゃら。超高校級の鑑定家。あなたが知りたい情報は一通り伝えたわ。これでいいでしょ」

「あ…うん。」

「じゃあね」

コッコッとヒールの音を響かせながら、彼女は私の目の前から去った。…あの子、なんだか掴めない人だな。…あとやっぱりちょっと苦手かも。…見下ろされた時………どうしてだか、ソウちゃんのとは違う、おぞましい恐怖を感じたし。

 

「あの、すいませーん」

「(・∀・)/"ハーイ」

ふらふらと歩いていると、2人の男性がこちらにやってきた。一人は半袖の、ラケットとボールが描かれている黒いユニフォームらしきものを着た、ハニーブロンドの髪色をした人と、黄土色のつばなし帽子をかぶった、ミカン色の髪の人がで話しかけてきた。

「いきなり話しかけてごめんね、自己紹介、しにきたんだけど。」

「あ、いえいえ!私もしようと思ってたところなんで!」

ハニーブロンドの男性は、ペコりと頭を下げると、自己紹介をし始めた。この礼儀正しい感じと優しそうな雰囲気、どこか蓮楼寺さんに似てると思う。

「僕は板是 九。いたぜ きゅうっていうんだ。よろしくね、樹力さん。」

「あ、もう知ってるんだ!」

音々ちゃんが広めてくれたおかげでこっちが名乗る手間は省けるけど…うーん、広まってることに対して恥ずかしいようなそうでもないような。

「うん。あ、僕のことは気軽にキュウとか、九太って呼んでもいいよ!」

「九太?」

「うん、さっきあそこの女の人に自己紹介してたらそう名づけられて。」

板是君は、伊瀬さんの方に視線を向ける。伊瀬さんは未だにいびきをかきながらぐーすかと寝ている。

「あ、ありがとう。でも男の人の名前って呼び慣れてないから苗字でいいかな?」

「あはは、いいよ。ご自由に~。」

「(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ」

「わっ!」

「(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ(・∀・)/"ハーイ」

板是君と一緒にいた、帽子を被った人が、気付いてほしいかのように間に入って手をブンブン振り回している。この人、なんだか、口は笑ってるけど、目が全然笑ってないように見える。

「あ、入菊君、入菊君も自己紹介しなよ」

「いり…ぎく?」

「( ̄▽ ̄)ゞラジャ。…入菊 新。いりぎく さら。」

名前を名乗った瞬間、表情を無くし、無表情になった。前髪の真ん中の縛ってある青いウサギのヘアゴムも、どういう原理かわからないけれど、さっきまでニコニコと笑っていたはずなのに、表情を無くしていた。

「ああ、彼、表情つくるの苦手らしくて。メールでよく使う顔文字の真似しないと、うまく表情をつくれないんだって。」

「m(_ _)mゴメンネ」

「あ、ああ!いいんだよ、気にしないで!」

宝錠さんや伊瀬さんのように、怖い人なのかなと思ったけど、話を聞くとどうやらそうでもないらしい。とりあえず、顔文字をよく使う人なんだって覚えておこう。

「ところで、二人はどういう理由で選ばれたの?」

「ん?僕かい?僕は超高校級の卓球部…といっても、ただのしがない卓球部員で、勝手に選ばれただけで、そんな大そうな人じゃないよ、僕は。」

板是君がいうこの言葉、絶対嘘、もしくは卑屈だ。希望ヶ峰学園に選ばれたということは、『超』がつくほど一流ということだ。…悪気はないんだろうけど、すごい才能を持ってる人が卑屈を言うと、ほんのちょっぴりの嫉妬心が芽生える。悪気がないなら尚更だ。…けど、幸いほんのちょっぴりだから、すぐに消えるけど、こんな気持ちは。…我ながら器の小さい女だ。

「ん?どうしたの?顔色悪い?」

「え!?い、いや、大丈夫だよ!!」

うう、顔に出てたか…やっぱりポーカーフェイスが苦手なようだ、私は。

「(・∀・)?」

「い、入菊君は?」

「超高校級の新聞記者と呼ばれている名前のとおり新聞を書いている入菊新聞って知ってるかなお父さんが運営してる新聞会社で俺もそこで働いていて」

話を逸らすように入菊君に顔を向ける。彼は顔文字の真似をしたまま、ペラペラと早口で、息継ぎもせずに話した。早口すぎて冒頭しか頭に入ってこなかったのは内緒にしておこう。

「入菊新聞はよく読んでるよ!あまりテレビとか見ないから、世間の情報源はそこで入手してるし!」

「!!(-ω-)bヤッタネ!」

入菊君は嬉しそうにグットポーズをし、そして板是君とハイタッチしていた。…無表情で。

「にしても、二人とも仲いいんだね、中学からの知り合いなの?」

「いや?今日で初対面だよ?」

「えっ!?」

板是君がきょとんとした顔で言う。初対面でこんなにも、ハイタッチできるほど仲良くなれるものなの…?私なんて人とちゃんと仲良くなるのに1か月もかかるのに…!あ、いや、人に寄るけどね、そりゃ。音々ちゃんと八夂ちゃんとは、まだ知らない事が多いから、完璧に仲良くなったとは言い切れないし…。

 

 

 

「おねーさーん!」

「えっ?って、ぎゃああああ!?!?」

足元に違和感を感じ、聞こえた無邪気で明かるげな声と同時に下を見ると、ダンゴムシの大群が私の足元に群がっていた。恐怖のあまり、私は微動だに動けず、石のように固まってしまっていた。

「あははははは!!困ってるー!!」

声の主、エメラルドグリーンの髪をした女の子のように見える茶色く汚れた白衣(?)を着た子は、ゴロゴロと転がって笑っていた。

「ゴロンちゃんたち!戻っておいで!」

ダンゴムシたちは、声の合図と同時に私の足元から退き、女の子の身体のてってと登って、女の子の肩にかけてある虫かごに戻っていった。その光景は、虫が少し苦手な私にとっては悍ましかった。

「シシシシッ、びっくりしたでしょー」

頭の上にかけている眼鏡を手で掛けなおしながら、誇らしげに言った。虫の触覚のように見えるアホ毛もひょこひょこと動いていた。

「あ、あのお、あなたは?」

「ぼくー?ぼくはねえ…ああ、人間の名前で名乗らなくちゃなー、面倒くさいなあ。うー、わかったよう、パパー。」

「…?」

女の子は虫かごの中にいる虫…アゲハチョウに向かってブツブツとなにかを喋っていた。む、虫が好きなのかな?この子…。

「ぼくは密美津 蝶々。みつみつ ちょうちょうだよー。よろしくね、人間のお姉さん」

「え?う、うん、よろしく…。」

この子、女の子じゃないのかな?『ぼく』とか言ってるし…。声も中性的で、名前も特徴的だからわからない…。私も人の事言えないけど…。

「あ、あの、君は女の子なの?男の子なの?」

「…?女の子?男の子?なにそれ。」

「ええっ」

「ぼくはぼくだよ?女の子とか、男の子とか、知らなーい」

密美津さんはけだるけな口調で言う。…この言い方、まるで本当に知らないような言い方だ。でも、自分の性別がわからないなんて、そんなことあるんだろうか?

「ねえ、お姉さん、お姉さんはなんていうの?名前」

「え?ああ…樹力 みかだよ。」

みんな当たり前のように知ってたから、なんだか久しぶりに名乗るような感覚だ。

「ふうん。まあ、名乗ったところで人間さんに興味はないけどね。」

ううっ、興味ないってドストレートに言われると精神的にくるものがあるな…。

「じゃ、じゃあなんで聞いたの!?」

「パパとママに聞けって言われたんだもーん」

「パパ…?ママ…?」

それって、まさか、さっきからブツブツと話しかけている虫かごの中に入ってる虫たちのことを言っているのだろうか?この子のご両親らしき人物は、見当たらないし…。

「あ、あの、あなたはどんな理由で、その、選ばれたのかな?」

「えー?選ばれ…?なにが?なんのこと?」

密美津さんはきょとんとした顔を浮かべている。あれ…この子、もしかして何も知らないで入学しようとしてたのかな?

「ん?なあに、ママ。…ふむふむ、あ、そう!超高校級の虫博士ー!…って、言えって、ママが。」

密美津さんはまた虫かごに向かって話しかけ始めた。どうやら私の予想は当たっていたようだ。

「あー、あなたといるの飽きた。じゃあねー、人間のお姉ちゃん。また遊んでねー?シシシッ」

「ちょ、ちょっと!」

…あの子のこと、よくわからないまま会話が終わっちゃった。今までの中で一番謎が深い子のような気がする。…でも、虫は苦手だからもうあまり近づきたくはないかなー…。

 

 

さて、残りはあと2人か…。ん? 

「貴様は何者だ?」

「……」

なにやら険悪な雰囲気で男女が会話している。会話している、という言い方が適切かどうかはわからない。見たところ長髪のピンク髪の女の人が一方的に話しかけているだけで、片方の、灰色髪に黄緑のグラデーションがかかった、緑色のパーカーを着た男の子は返事しないままボーっと突っ立っている。よく見ると、右目を包帯で巻いている。左目は隠していないけど、目の下に濃い隈があり、顔は痩せ細っていていて、肌の色も、白に近いように肌白いし、なんだか生気を感じられない。

「貴様は何者だと、そう問いている」

彼女は男の子に指を立てたまま、何回も質問するが、やはり一向に答えようとしない。女性は諦めたのかため息をついて、何故かこちらにやってきた。足を見ると重そうな黒い足枷がついている。けど彼女はスタスタとそれを引きずって歩いてこちらに向かってきた。

「貴様は何者だ?」

男の子に聞いた質問を、今度は私にする。少し慌ててしまったが、私はまた名前を名乗った。

「ほう、樹力 みかというのか。失礼、こちらから名乗るべきだったな。私は輝烈統 在処、てれす ありかという。」

まるで学者のように大人っぽく、男性のような口調の女性は、気取った笑い方をしながら名乗った。輝烈統さんか。失礼だけど私以上に変わった苗字だ。言わないけど。

「ところで、その、あの男の子は…?」

「ああ、彼か?彼の名は刻風。ときかぜというのだそうだ。」

「刻風…君?」

あれ、てっきり名前がわからないからずっと聞いてるんだと思ってたけど…。

「ああ、名前なのか苗字なのか、どちらかはわからないが、彼は刻風という名前しか名乗らなかった。自分が学園に選ばれた理由すらも答えない。だから何度も何者だと聞いていたのだが、全く話そうとしない。謎が深い少年だ。しかし、謎は簡単に解けてしまっては面白みがない。ふふ、私に挑戦とはいい度胸だ…」

輝烈統さんはヒソヒソと顔を下げて不気味に笑っている。怖いというよりどっちかというと怪しい人だ、この人。

「ところで、あなたはどういう理由で、その」

「ああ、私か?ふむ、超高校級の哲学者と呼ばれているな。まあ、私の家系が有名な哲学者というだけで、私自体はそれほど大したものではない。ふふ、みかといったな。」

「は、はい、樹力です…」

「…そんなに堅苦しくなるな。同じクラスメイトではないか。」

一見、学者さんだからこちらが堅苦しいと思っていたけど、どうやらそうでもないらしい。意外とフレンドリーな人なのだろうか。でも、やっぱりどこか不気味というか、怪しい雰囲気を出しているのは間違いない。

「そういえば、貴様はいったいどういった肩書を持っているんだ?」

「私?私は…」

そういや、ずっと聞かれてなかったな…それほどみんな、私に興味の欠片もないんだろう。まあ、私ってモブ的存在だから、仕方ないんだろうけどさ。うう、やっと輝烈統さんが聞いてくれて少し感動したかも。

「私は…超高校級の」

そう、言いかけた瞬間、また、声が私を遮った。まるでタイミングを計ったかのように。

「うぷぷぷぷ!皆さん、やっと集まりましたね!」

この陽気で能天気そうな声、1階で聞こえた声と同じだ。どこからだ、とあたりを見回していると、ステージで白い煙とその中にいる影がもくもくと現れた。

「What!?煙がっ!?ゲホッゲホッ!!」

踊っていた音々ちゃんは、煙を浴びると、咳き込み、急いでステージの下に下りた。

「ってぇ…」

音々ちゃんの足は、見事にズィヅさんに命中してしまっていた。明らかに痛そうだ。

「Oh!ソーリー!!ズィヅ!!」

「……はあ。」

「うわわ、いったいなんでござるか!?」

「なにが起きるのかなー?」

「一体何事?」

着替えてきた八夂ちゃんも戻ってきて、まわりの人達はステージの煙に注目している。煙は、だんだんと晴れてきて、やっと姿を現した。それは…。

「うぷぷぷぷぷ!!」 

 

 

ダンガンロンパR Despair city  ≪序章≫

ミチェ「あ、アテンションプリーズですっ、この作品はダンガンロンパの世界観を借りて作られた、二次創作ですので、公式とはなんの関りもございませんので、ご了承ください!あ、でもネタバレが含まれています。すみません。い、色々と初めてな事に挑戦しているそう、なので、大目にみてあげて、くださいね。あ、あと、グロテスクな表現が多々あります、から。そこらへんもご了承ください…今回はそんなにないと思いますけど…で、では、以上、チェリーでした…うう、なんでオレがこんな…あ、わ、わたくしは一切でてきませんからね!わかってるとおお、おもいますが!」

ナ「はよ帰れ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


明かりのない真っ黒な狭い部屋で、1人の女性は何者かに追いつめられていた。

「…○×@※◆!!」

影は、声を発することなく、女性の声を聴かずにゆったりと迫る。ひたひたと、ひたひたと。水の音が響く。

「・・・・・・」

女性の前に影が立ちはだかった時、影はついに、ニタァ…と笑い出した。

「あはははははははははは…あはっ」

女性は捕まってなるものか、と手探りで、焦りながらもやっと逃げ道を見つけた。そして遂に影の前からフッと姿を消す事ができた。影は悲しそうな顔をしながら姿を消した。

 

 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桜が舞う季節、青い空に暖かい春風が靡く頃、私は心をときめかせながら巨大な建造物の前に立ち竦んでいた。

とりあえず、自己紹介しておこう。私の名前は樹力 みか。きぢから みか。変わった苗字ってよくいわれてる。至って普通の、容姿は珈琲色の髪で天然パーマで、頭にアホ毛がチョン、と立っている、なんの特徴も特技ない、無個性な女子高生、学園ゲームでいえばモブ的存在だ。

開始早々ネガティブだなって思われるかもしれないけど…うーん、なにかあったかな、私の特技。あ、唯一あるとすれば、こきつかわれやすい…って、そんなのむしろ欠点じゃない!!

…はあ。さて、こんな私が何をしているかというと、今から私は高校生になるのだ。しかも、ただの高校生じゃない。なんと、私は希望ヶ峰学園に入学できることになった。

私立希望ヶ峰学園、そこは政府公認の高校で、全国からありとあらゆる超一流の才能の持ち主が集まる場所。その人たちを『超高校級の○○』と呼ぶ。(詳しくはダンガンロンパ公式をYOROSIKU!)卒業したものは人生の成功を約束されるという。私みたいな無個性には勿体ない場所だ。きっと個性的な人たちが集まるであろう場所で、やっていけるか不安だ。

けれど、選ばれたからには、逃げ出しちゃダメだ。頑張ってやっていこう。…それに、こんな私でも個性を見つけれるチャンスかもしれないし。

そう、私は……この学校に、入らなければならない。

 

 

 

 


考え事をしていないで早く行こう。入学式まで時間がない。チャンスを逃しちゃダメだ。

一歩、一歩と学校へ進む。その一歩がいつもより重く感じた。体重が増えちゃったからとか、そんなんじゃない。すんごく緊張しているせいだ。あと、この学校が壮大なプレッシャーを放っているのだ。私みたいな臆病な人間にしか、この気持ちはわからないだろう。

…よし、玄関まで着いた。もうここまでですんごく疲れた。でも私は止まれない。さあ、この扉を開けるんだ。さあ!今!いざ!!

 

……心の中ではりきって念じるものの、私はひっそりと扉を開ける。だって、恥ずかしいじゃない…「たのもー!!」なんて言って開けたら…周りの人に注目され…あれ、いない?どうして?学校に向かってくる人も見えないし…まさか、もう始まってんの!?

「やばいやばい、急げ!!」

勢いよく私は走り抜ける。入学早々遅刻なんて笑えない!!もう泣きたい!

ああ、でも校内で走ってたら余計目立つけどそんなこと知らな……

「…えっ」

それは、突然のことだった。足が空中にフワッと浮いたのだ。まるで、空を飛んでいるように。そして、白い光が私を襲いだした。そのとき、一瞬かすかに声が聞こえたのだ。

『…Time』

Time…?タイム…?かすかに聞こえた声は、もうそこで途切れてしまった。耳を澄ましてももう何も聞こえない。息ができない。苦しい。……今度はズキッ…と激しい頭痛が襲ってきた…ああ、痛い。痛いなあ。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてあ

 

 


やめろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うーん…あれ?」

…重い瞼をあけながら目を覚まし、起き上がる。そこは全く見覚えのない場所だった。私は…いったい?

「…確か、入学式へ…そんで…頭痛がして…そこから記憶がないや…ってここどこ!?」

見渡す景色は大都会並みに高層ビルが並んでいる。SF映画やファンタジー世界でよく見る、未来都市のような風景が広がっている。そして、カメラやモニターがどこにもそこにも設置されている。何かを撮っているのだろうか?
大空は白いドームに囲まれていて太陽が見えない。春風すらも感じられない。そして、人が、誰も、いない…耳を澄ましても物音ひとつ感じられない。感じるのは孤独への不安と静寂だけ。
私が眠っていたのはビルの屋上。周りを見る限り私が寝ていたビルが一番低いように見える。


…うん、ひととおり状況把握は終わった。…でもここがどこかは正確にはまだわからない。…どうしようか。ここから離れて、探索でもしてみようかな…。

よいしょ、と立ち上がる。うう、体が重いなあ…寝起きだからかなー…?あ、もしや、本当に体重増えた…?やだ…ダイエットしよっと…

 


屋上に設置されていたエレベーターを使い、1階まで下りることにした。エレベーターのボタンは1階、2階、3、4とあり、他にも非常用ボタンとか、開ける、閉めるボタンがある。あともう一つ…白と黒が半分キッチリ別れたデフォルト調のクマの絵が書かれているボタンがあるけど…なんだろこれ。…まあいいや。余計変なとこについたら嫌だし、押さないでおこう。

『1階デス』

ウイーン、とゆっくり扉が開く。ここはどうやら、何かの受付のようだ。やけに広いけど。ここもカメラやモニターがあちこちある。そして、床一面にお嬢様やお金持ちがよく通りそうなふかふかの赤いカーペットも敷いてある。…ん?出口付近にざわざわと声が聞こえる。…っ!突然女の子の大きな声が耳に響いて、耳がキーンっとなった。

「あら?」

「HEY!?エレベーターから人がでてきやがったZE!?ウィー以外にも人がいたんだぜっ、チェケラ!!!!」

声がした方向をみると、メイクをした金髪の女性…が描かれている派手なデザインの服を着た、前髪が右寄りになっている赤ピンク髪の短髪の女の子と、ポップな帽子をかぶり、サングラスとオシャレなヘッドフォンをつけた黒い髪のサイドテールの少女がいて、黒い髪の少女はラップのリズムで踊っていた。「とりあえず落ち着こう」と声をかける前に、私はそのリズム感よく楽しそうに踊るダンスに魅入ってしまっていた。

「What your name?」

「えっ!!あっ」

少女はいきなりダンスをやめ、いつの間にか私の目の前に立って踊っていた。びっくりしたぁ…、だってずっとダンスを見てたはずなのに、いきなり…

「What your name?」

黒髪の少女は私が驚いているのを面白おかしそうにクスクスと笑っていながら英語で繰り返し聞いてくる。が、外国人なのかな?この子。英語スラスラだし…

「わ、私は樹力みか!樹力って呼んでください!!」

びっくりしてしまったので、つい大声で言ってしまった。赤ピンク髪の女の子はちょっとびっくりしてたけど、踊っていた女の子は同じように大声で私に自己紹介をした。

「Oh!樹力か!理解したぜ!イエアー!ミーは府楽 音々。ふがく おとねだ!!よろしくっだぜ!!ラップ大好き音楽大好き乙女だZE!ひゃっほー!!好きなものは賑やか、嫌いなものは静けさ!!理解したかい?Lady?」

ああ、とっさに一言で自己紹介すませちゃってた…もっと凝るんだった。…こんなんだから私は無個性なんだ…トホホ…。

「あ…うん、にしても、英語ペラペラだから外国人かと思ったけど、聞いた感じだと日本名だし、違うみたいだね。」

「ん?ああ、ミーは海外旅行に行くことが多いんDA、だからそのせいSA!ミーは生粋の日本人DA、チェケラ!!!!」

それにしても、…府楽 音々ちゃん、か。随分とテンションが高い子だなあ…ていうか、どこにも音楽なんて流れてないのに、この子といるとラップの音楽が耳から離れないんだけど…ヘッドフォンから音漏れしてるのかな?

「ミーは音楽なんて流してないZE?」

「わっ!?」

「はっはっは!よく言われるんDA、お前といると音楽を流してないはずなのにどこからか音楽が聞こえるって!それはきっとミーのオーラ、雰囲気のせいだろうNA!」

ふ、雰囲気で音楽が…なるほど。理解できてないけど理解したことにしておこう。そうしよう。

「ふふ、初対面なのにもう打ち解けてるね、さすが音々。」

「はっはー!フレンドリーがモットーだからNA!」

「あ…」

音々ちゃんと一緒にいた女の子と目が合う。女の子はふふふと笑いながら会釈をする。そして、こっちに向かって歩いてきた。

「初めまして、樹力ちゃん。」

「ああ、うん、初めまして…」

この子、よく見ると耳に虹色の石がついているイヤリングをしている。その石の中に流星群のように星が流れている。綺麗だなあ、なんのメーカーのイヤリングだろう…。アクセサリーに詳しいわけじゃないけど、ああいう色のイヤリングはみたことないなあ…。

「なに?じっとこっち見て…」

「あ、ああ!ごめんなさい!!」

女の子は目を嫌そうに細めて私を見る。お、怒らせてしまったかな。そりゃあそうだよね、初対面の人にまじまじと見られるなんて不快だよね、私だってそうだもの。

「…ふふっ、なんてね、そんな困らないでよ。でもそういう反応もちょっと面白いねっ、ふふっ」

女の子は音々ちゃんみたいに私をからかってるかのように笑いだした。ていうかこれ絶対からかってるよね。うう…。怒っていたわけではなく楽しんでいたようだ。なんか複雑…。

「あ、そうだ。自己紹介がまだだったね、私は一谷 八夂。いちたに やち、だよ。」

八夂ちゃん、か…。…何故だかしらないけどこの子とは妙な親近感を感じる。…友達になれるかな。なれるといいな。

「そういえばYO、樹力はエレベーターに乗ってきたけどYO、今までいったいどこにいたんDA?」

 

音々ちゃんはふと思い出したように言う。私はこれまでのことを二人に話すことにした。入学式へ向かおうとしたら頭痛がして、意識を失って、気が付いたら天上で眠っていたこと。

「ん…と、信じてもらえるかわかんないけどね、入学式へ向かおうとしたら、突然体が宙に浮いて、頭痛がして…意識失っちゃって。気が付いたらこの建物の屋上にいたの。で、今エレベーター使ってここまで下りてきたんだけど」

こんな話信じてもらえるかなあ…。突拍子もない話だし。

「ユーも同じか!ミーも気が付いたらここにいたんだZE!今起きたばっかりなんだZE!」

「えっ?」

「私も。音々やあなたと同じく、希望ヶ峰学園の入学式へ向かって来たら白い光が襲ってきて…ね。」

この二人も私と同じなんだ…。よかった、私以外も仲間がいて。…ん?希望ヶ峰学園の入学式ってことは…

「二人とも私と同じ学校で同学年…かな?」

「Oh!そうだNA!ユーもミーも1年だからNA!」

「ふふっ、そうだね」

じゃ、じゃあ、この人たちは超高校級の才能を持つ人たち…!!そ、そう考えるとちょっと恐縮しちゃうな…だってあの超高校級だよ、とんでもない才能を持っている人たちだよ、私なんかが気軽にお喋りしていい存在なんかじゃ…!!

「ど、どうしたんDA、ユー、生まれたての小鹿のようにプルプル震えてるZE?」

「だ、だってみんなはあの超高校級、でしょう!?あわわわわわ、ごめんなさい!なれなれしくお話ししちゃって!!」

そう、私のような、無個性には、ほど遠い。この人たちは個性豊かな、色んな特技を持って、色んな能力を持って……ああああ、馴れ馴れしくちゃん付けをしてしまったことがすんごく恥ずかしい!!!

「…What?確かにミーは超高校級のラッパーと呼ばれてるけどYO、なにを言っているんだユーは」

「…お、音々さん!?」

…音々さんや八夂さんは「なにを言っているんだお前」とでも言いたげに私に視線を送ってくる。無個性なのを憐れんでいるのかな。どうしてだか背筋が凍りそうだ。

「超高校級だかなんだか知らないけどYO、ミーたちはもうお互いに自己紹介した友達DA、友達なのにそういったビビった態度とられるの、ミーは好きじゃない。今まで通りタメにしてくれYO!あと…ミーはさん付けされるの苦手だからNA」

「…?わ、わかった。」

一瞬だけ、音々…ちゃんの表情が曇ったような気がした。…気のせい、かな。まあいいや。…じゃあ、苦手って言ってたし、ありがたく普段通りでいこう…。

…はあ、それにしても、つい取り乱しちゃった…うん、わかってた、希望ヶ峰学園に入学するってことは超高校級の人たちと深く関わることになるって。けど、いざ生で会うとなるとねぇ…。たとえるなら、重度のアイドルファンがライブかなんかで生で会えた時と同じくらいの感動量だ。

「よっぽど超高校級に憧れているんだね、樹力ちゃん

「え、いや、あはは、それほどでもございませんですよ」

緊張のあまり言語が意味不明になってしまった。八夂…さん?ちゃん?にはどういう風に接していいんだろう。この人も超高校級の…

「あら、私にも普通…というか、タメ口でいいんだよ?だって、私は運で入ってこれただけの、ごく普通の一般人だもの。」

運で入ってこれた高校生…?…あ、まさか!

「そう。私は、超高校級の幸運…そう呼ばれているわ」

超高校級の幸運…全国の学生の中から抽選で希望ヶ峰学園に選ばれた生徒のことを言う。毎年、1回、1人だけが選ばれる。無個性な私は生憎、幸運ではない。けれど私があの学校に選ばれることができたのは幸運と似たようなものだ。なるほど、さっきの妙な親近感はもしかしたらこれかもしれない。

「oh!八夂、ユーはラッキーガールだったのKA!That`s cool!!」

「クールってねえ…運で入ってこれただけって言ってるじゃん。」

八夂ちゃんはため息をつきながら言う。幸運の持ち主がため息をつくなんて勿体ない、なんて空気を読めない事を思ってしまった。だって、ため息をすると幸せが逃げていくって言うじゃない。

「で、でも!運だけでも入れたのってすごいと思うよ!!私なんて…」

「あっ!そういや樹力、ユーはいったいどんな才能を持っているんだい?ユーも希望ヶ峰学園に入学したってことはなにかしらの才能を持ってるってことだろう?幸運はもう八夂がいるから、違うだろうしYO」

「え、ああ、私…?私はね…」

 

 


自分の呼ばれている才能を言おうとしたところで、突然、壁にはってあるモニターがプツンと明かりをつけた。…画面はザーザーと砂嵐状態だ。

『うぷぷぷ、聞こえてるー?』

砂嵐状態のモニターから、明るくて能天気な声が聞こえた。姿が見えない声に、私は内心、少しだけ恐怖している。なのに…

「聞こえてるYO!!」

私と八夂ちゃんはびっくりしたかたまっているというのに、音々ちゃんはラップを踊りながら陽気に返事をしていた。正直すごいと思う。

『えー、希望ヶ峰学園の入学生の皆様!ただちにエレベーターを使い、屋上まで来てください!』

屋上…さっき私が寝ていた場所?そもそも、この建物の屋上のことを言っているのかな?ビルなんてそこらじゅうにあるし…。

『あ、大丈夫だよ、この建物の屋上であっているから』

「っ!?」

まるで私の考えを読んだかのように、声は言う。…見下したように笑いながら。なんだろう、今日は笑われる回数が多い気がする。これで3回目よね…私ってそんなに面白い?

『じゃあ、早くきてね!うぷぷぷ!』

「…あっ」

モニターはプツン、と音をたてて切れた。画面はもう、なにも映していない。画面が切れた後、静かな、なんともいえない気まずい雰囲気が漂った。けど、静かなのが嫌いだという音々ちゃんが、その空気を陽気にたたき切った。

「樹力、八夂、屋上に行こうYO!!もしかしたらウィーたち以外の同級生に会えるかもしれないYO!!そしたら、なんでこんなとこにいるかわかるかもYO!」

てってって、とリズムに合わせながら、音々ちゃんは私が乗っていたエレベーターにスキップしながら乗る。そして、早くこいと手招きをしている。私と八夂ちゃんは、エレベーターを閉められないうちにササっと乗った。

エレベーターは扉を閉じ、どんどん上っていく。私の始まりの場所へ、どんどん上っていく。

「…これから、なにが、あるのかな」

二人に聞こえないように、私はボソッと呟いた。不安にさせたくなかったから、聞こえないように。

 


けど、私は、いや私たちはこの時思いもしなかった。私たちは、今、人生最悪な、逃げ出したくなるような出来事に、自ら足を運ばせているって。

 

 

第二回!!クリパ!!

ーとあるクリパー

紅夏→紅「」  ヨツバ→ヨ「」 アザメ→ア「」 ザッハ→ザ「」 ナイメア→ナ「」 ペルーノ→ぺ「」

カーネ→カ「」 ラルディ→ラ「」


紅「メリクリ☆ってわけで!クリスマスだよっ☆きゃっぴーん!」

ヨ「…テンション高くていいね」

紅「当たり前っ☆待ちに待ったクリスマス☆だからっ☆」

ア「んー、ケーキ作ったけど、チョコケーキでいいかねえ」

ヨ「…!?何故貴様がここにいる!!」

ア「ええっ!?」

紅「ちょ、よっちゃんよっちゃん、キャラ変わってるって」

ぺ「楽しそうだな!!オイラも混ぜて!」

ナ「プレゼントよこしやがれ!!wwww」

ヨ「…ねえ、なんか面倒くさいのがぞろぞろ…なんで」

紅「ま、わかる人にはわかるメンツだよねえ☆」

カ「お邪魔しますにゃ!」

ラ「来てやったわ!!」

ヨ「…あ、肘掛と団子」

カ・ラ「あ?」

ナ「肘掛wwww団子wwwww」

ぺ「ん?どこにあるんだ?肘掛と団子なんて」

カ「バカペンギン!それ以上言ったらシメるにゃよ!!」

ぺ「なんでえ!?」

紅「まあ、わかる人にはわかるあだ名だよねえ☆」

ヨ「…で、こんなぞろぞろと、なんかすんの?」

紅「だっから☆クリパだってえ☆いつもお世話になってる人たちへ☆クリプレを☆渡すのさ!☆」

ヨ「…いつもお世話になってる人たちって誰に」

紅「わかる人には、わかるっ☆読んでる人も察してよね☆」

ヨ「はあ?」

紅「まあ、その前に、ここにいるみんなでプレゼント交換しようよー!せっかくだから!去年みたいに!」

ヨ「…ああ、あれか」

※詳しくは去年のクリスマスのアレをご覧ください


ザ「あはははhhhhwwwww」

ア「お前どうした」

ザ「うるさいwwwこんな日はテンション上げないとwwwやってらんねえんですwwww」

ぺ「うわ、ぶっ壊れてる…」

ヨ「非リア充の末路か…」

紅「wwwwww」

 

 

紅「説明!私、紅夏→ヨツバくん→ザッハ君→カーネちゃん→あっざめーん→団子ちゃん→ぺんちゃん→ナイメア君で時計回りにいっくよー!あ、並び順は
適当になってますよ!プレゼント開ける順番もこれだから☆特別な意図はありまてんっではでは!!!!るうううううれっっっとすたああああああっっとおおおおおお!!!」

ナ「うるせえ」

ア・ラ「(あだ名に悪意を感じる)」

ー数分後ー

紅「はい!というわけでオーブン!あ、違う、オープン!…お?…きゃあ!?びっくり箱!!!」

ザ「はい、それ僕ですw」

紅「うっそー☆まじ?きゃー、もう、最悪だよう…クリスマスにびっくり箱なんて!!なにも得しなああい!」

ザ「…僕が普通に用意するとでmmmmmmmmm」

ア「…なあ、大丈夫か?」

ザ「なんにも問題はありまssssssssss」

ナ「ダメだこいつ」


ヨ「…僕か。変なもの入ってないよね?…あ、招き猫だ」

カ「それはあたしにゃ!!ふっふっふ!どうにゃ!!」

ヨ「うわ…不幸を招かないか心配…」

カ「はあ!?どういう意味にゃそれ!!」

ヨ「あ、いや、誤解しないで、悪気があって言ったわけじゃ」

カ「こいつやっぱり冷たいにゃ!あんときから変わってないのにゃ!」

ヨ「…はあ」

紅「誤解されやすいよっちゃんでした☆」


ザ「次はぼbbbbb僕でssssかkkkk」

ア「た、頼む、こいつを刺激させるようなもんはでないでくれ!!」

ぺ「オープン!」

ザ「あはははhhhすのおおどおむだああああみてみtttt男の人と女の人がいちゃついttttttt」

ア「うわああああ!!ダメだこりゃ!!」

ザ「ひひひhhhhあhhhhhhhhたしsssssきもちわrrrr」

※その後、ザッハ君は保健室(?)に行きました

紅「ちなみに、あのスノードーム私のなんだけど…うまく相互交換になっちゃったねー。まあいいや。仕返しになったしww」

 

カ「ふん、次はあたしにゃね!……にゃ?ヨーグルトと…果物…あ」

ぺ「ん?どうしたカーネ…お!それオイラの!」

カ「…予想してたにゃ、うん」

ナ「ケケっ、アホがバカにプレゼント貰って喜んでるぜー」

カ「黙れにゃ」

ぺ「バカじゃねーもん!!!」

 

ア「次は俺だな!んー…わ、アップリケ!?!?え、ええ、しかも三つ葉の!?!?え!?!?クロb」

ヨ「チィっ!!!!!」(怒り爆発してる

ア「…あっ」

カ「…お互いドンマイにゃ」


ラ「団子ちゃんってなによむかつくわね!!まあいいわ!でなさい!宝石!!…ん?あら、わたあめじゃなーい。甘いものは好きよ」

ナ「あーあ。こいつに当たっちゃったぜ。まあいーや。」

ラ「なによ、どういう意味よ」

ナ「…甘いもの嫌いな奴にあたればいいなって思ったのに…」

紅「最低だね☆」


ぺ「次はオイラだな!!なにがでるかなあああ!!お?鉱石が入ってる!」

ヨ「…金属に加工する前のじゃん…」

ラ「はんっ、このあたしからクリスマスプレゼントを貰おうだなんて10億年早いのよ!!あげただけでも感謝なさいっ!」

全「…うわあ」

ラ「な、なによ、冗談に決まってるじゃない!はい!イチゴケーキ!!これで満足?」

ぺ「わーい!!やったあ!オイラそんなにイチゴ好きじゃないけど!!」

ラ「…えっ」

ぺ「んん?」

カ「…にゃ(汗)」


ナ「で、次は俺様だろー?残りはこいつか…あんま期待しないでおくか」

ア「おいっ」

ヨ「…」

ナ「あ?なにこれ。飴がいっぱい」

ア「あ、わりい、そっちじゃない。こっちな」

ナ「な、なんなんだ…」

ア「ま、まあまあ、うっかりミスだから許してくれよ…」

ナ「で、開けていい方は…、こっちも飴かよ!」

ア「あ、またミスった!!ちくしょー、プレゼント箱15個あるから紛らわしいわっ!!」

ヨ「…なんでそんなに箱いっぱいの飴を14箱も?」

ア「ああああ、るせー!!あ、これだ!はい!!」

ナ「…あ?マフラーだ。…いらねー…」

ア「いらねえってなんだよ!!」

ナ「だあって俺様もこもこだもーんwwwwww」

ア「ちくしょうっ」

 

 

紅「ってわけで☆クリパでしたー!!」

ヨ「…あ、作者からメッセージだ。…みんなメリークリスマス!楽しもうZE☆…だってさー。」

ナ「みんなって誰だよ」

ア「さ、さあ?」

ラ「早く家帰ってケーキ食べたいわ!!」

ぺ「太るz」

ラ「死ね」

ぺ「あぅぐっ」(踏まれる

カ「にゃ…これ以上ぐだってもしょうがにゃいし、さっさと終わりにするにゃよー。」

ザ「そうですねー。」

紅「あっれれー、もう大丈夫なのんっ?」

ザ「ええ、大丈夫ですよ。お見苦しいところをお見せして申し訳ございませんw」

紅「…ふーん」(スノードーム見せる

ザ「あhhhhhhひひいいいしnnnn」

ア「おい!!な、なにやってんだ!!」

紅「いやあー、ちょっとした悪戯心さ☆許してよぉ?きゃーぴんっ☆」

ヨ「…そ、それでは、みてくれてありがとうございました」

 

どうでもいいお知らせ🏁

明日でクリスマスですねー。リア充爆発しろ!なんて話は置いといて、お知らせがあります!

私、なんと、ミステリー書きます!((

ビュ「だからなんだよ」

って思う人いるよね!!(泣)

ただのミステリじゃないですよ!えっとね、あー、えっと

リヴ「二次創作でしょう」

そう!!二次創作!!ダンガンロンパっていうゲームをご存じでしょうか!それの二次創作をやってみたいなっとふと思いまして!
ビュ「どうせ飽きたらやめるんだろ。全国の皆様(笑)もうご存知だよ」
ぐっ・・・まあ、そうなんですが、ここで書くこと書いてこうと思って!

まず、えと、公式のダンガンロンパとはなんの繋がりもないです!(まあ、二次創作だから当たり前だけどw)
既存のキャラは使っちゃうかもしれませんけど…(恐らく9割私のオリキャラ)でもダンガンロンパの内容知ってた方が読みやすいと思います!
知らない方のために頑張ってわかりやすいように小説内で色々説明するつもりですが…


なんで二次創作しようと思ったかって?いやあ、pixivで影響受けちゃって…でもpixivに出すと批判受けそうだなあって…((
ビュ「流されやすいタイプってことだな」
なんでそうなるん!?
ビュ「だってそうだろ」
もー、そんなこと言ってると去年よりもっとイチャイチャさせるぞ…あ、むしろご褒美か。

ビュ「なんでそうなるんだよっ!!!!」
リヴ「…死ねばいいのに」(ボソッ
ええええええええ

というわけでどうでもいいお知らせでした!あ、ミステリー好きだけどちゃんと書くのは初めてだからお手柔らかにお願いします本当マジで((

 

ちょっとだけキャラ紹介!

み「こんにちは!こんばんは!樹力(きぢから) みかです!いたって普通の女子高生です!よろしくお願いします!!」←主人公

音「YO!YO!チェケラ!ラップ大好き、音久(おとね)だYO!よろしくだっぜぃ!チェケラァっ!!!」

護「どうも、自衛隊に所属している、蓮楼寺 護と申します。以後お見知りおきを」

こんな感じです!本当はもっといますよ!ふっふっふっ!書くの楽しみ!!

 

スフレ「…あのー、スフレたちの小説もお忘れなく…」

わ、わかってるよお!!でもおんなじのばっかやってると飽きるんだよ(泣)!!私の性格知ってるでしょおおおおおお

スフレ「…ほんっと飽きやすい人ですよねえ…あの、こんな作者ですが…まあ、よろしくしてあげてくださいね(汗)」


で、ではでは!(泣)

ツッコミ代理レマ君 レマ「本当は僕ボケ担当なんですけどねー」

NLBLGLなんでもOKな人はどうぞ。ヤンデレちっく?


1~8に貴方のオリキャラの名前を入れて下さい。

1.クレナ
2.アザメ
3.スフレ
4.レマ
5.クロバ
6.ミチェリル
7.フラウィア
8.ザッハ

それではlet's go!


◆(1クレナ)が(7フラウィア)に壁ドン。
クレナ「…あ、わり、こけた」(壁ドン
フ「あ、大丈夫だよ!クレナ君はケガない?」
クレナ「…問題ない」

レマ「あの男絞め殺してやろうか」

◆(4レマ)が(5クロバ)に泣きつく。
レマ「というわけで!!あの男が!!あの男がっ!!!」
クロ「ドンマイとしか言いようがないわ」
レマ「うあああああぶち殺す」
クロ「…今の話とは関係ないけど、あんたにh」
レマ「…あ?」
クロ「…い、いや、なんでもないわ」

◆(2アザメ)が(8ザッハ)を蹴り飛ばす。
アザメ「こらー!!!ザッハ!!!」
ザッハ「あっははは僕に攻撃できるんですかああああ?」
アザメ「おらあ!!」(蹴って命中
ザッハ「っ・・・!」
アザメ「よし!!」
ザッハ「残念それは幻でした。ばあーかっ★」(背後に回る
アザメ「え…うがっ」(逆に蹴り飛ばされる

◆(3スフレ)が(6ミチェリル)に抱っこされる。それを見た(1クレナ)が嫉妬して拗ねる。
ミチェ「ス、スフレさん失礼します!!」(ぎゅー
ス「わ!チェリーちゃん!えへへ!」(ぎゅー
クレナ「…こういうの、とある言葉で百合っていうんだっけ。」

◆(4レマ)と(7フラウィア)が大喧嘩。最早殺し合い(愛)の域。
フ「レマなんて大っ嫌い!!いつもいつもお説教ばかりだし勉強勉強って!!おまけにいつも私とお話ししてる子を睨んでるよね!!おかげでみんなに避けられてるんだよ!?あ!裏でコソコソ私に内緒でみんなに嫌味を言ってるんでしょ!さいっっってい!!あなたみたいなのが幼馴染だなんて!最悪だよっ!!」
レマ「え…フラウィア、ちょ、ま、は?嘘でしょ?嘘って言ってよ!!ねえ!!ねえ!!」

 

 

コケコッコー
レマ「…はっ!」
という夢を見た!((

◆(8ザッハ)が(2アザメ)を押し倒してしまい大変なことに。
ザッハ「・・・・・・・・・・はやくどけよ屑が・・・おえっ、気持ち悪っ。」
アザメ「まずてめえがどけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!あと吐くなよ!?!?」

◆(6ミチェリル)が(3スフレ)をおんぶ。
ミチェ「よいしょ!」
ス「わわ、重くないですか?大丈夫でしょうか?」
ミチェ「平気!です!だってわたくし力強い、ですから!!」
ス「わあ!さすがあんs」
ミチェ「(プツン」
ス「あれぇ?」
ミチェ「秘密事項を漏らすというのなら今すぐに抹消して差し上げてもよろしいのですよ」
ス「ぎゃあああ!?チェリーちゃんが怖くなった!?!?」
ミチェ「女は魔性の生き物なのです。性格も態度もいきなりころりと変わるものです。恐ろしいのですよ。女なんてのは」
ス「ふぇぇぇえ!?こ、怖いのですねえ・・・女の方って」
ミチェ「あなたが言えることではないのです」
ス「え?そりゃあ確かにスフレも女ですが・・・」
ミチェ「・・・・・・私はあなたが一番怖いです」
ス「ええっ」

◆顔の距離がめちゃくちゃ近くて息が荒くなる(4レマ)と、それでも余裕綽々な(5クロバ)。
レマ「ああああ、あの、おばさん!!顔近いってえの!!」
クロ「誰がババァよ死にたいわけ?」
レマ「げっ!!ババァまでは言ってない!!」」
クロ「あんた、あの野郎(アザメ)に似てるから、思いっきり殴れそうね」
レマ「あの野郎って誰だようぎゃああああああああ!!!」

◆(1クレナ)のものすごい言葉攻めに涙目になってしまう(8ザッハ)。
クレナ「…胡散臭い、嘘ばっかり」
ザッハ「その程度のコトバで僕がくたばるとでも?」
クレナ「お調子者、KY、うざい」
ザッハ「ほめ言葉でーっす」
クレナ「……女々しい」
ザッハ「えっ?」
クレナ「中身が女の子とまで言われるくらい女子っぽむぐぐ」
ザッハ「…死ね…っ!!」
◆(2アザメ)が(7フラウィア)と(3スフレ)にぶちギレる。
スフレ「ここにお花植えましょ!」
フ「だね!」
アザメ「なに人の敷地内に勝手に花植えてんだよ!?」

◆(6ミチェリル)が(8ザッハ)の首筋に噛み付く。(8ザッハ)の喘ぎ声がエロくて興奮しゃう(6ミチェリル)。
ミチェ「くらえ兄ちゃん!!かみつく!!」
ザッハ「うぐっ!?…なんてね、残念それは幻だよ。ってこれ、さっきもやったな。」
ミチェ「幻全部にかみついてやる!!がおーーーーー!!!!うがーーーーー!!」
ザッハ「…その変なやる気はどこから…」
◆(4レマ)が(1クレナ)をそっと抱き締める。
クレナ「…!?な、なんだ」
レマ「忠告しておく、フラウィアに次なんかしたら今度は絞め殺すよ」
クレナ「…なんもしねえよ…?」


◆四つん這いになってる(8ザッハ)に(5クロバ)が後ろから抱きつく。なんかエロい。
ザッハ「はあ…疲れたわ」
クロバ「やっほ、ザッハ」
ザッハ「うわ、誰ですかいきなり抱き着いてきt…ああ、クロバさん。兄がご無沙汰してます」
クロバ「…元気してるかしら」
ザッハ「ええ、そちらは?」
クロバ「まあまあ、ね。」
ザッハ「ところで、そろそろ離してください。僕こういうの嫌いだって知ってるくせに」
クロバ「ああ、悪いわねwちょっと遊びたかっただけよ」
ザッハ「…はあ?あんたって本当よくわからない人。まあ、嫌いじゃないよ、好きでもないけどさ」
クロバ「それは嘘?本当?」
ザッハ「さあね。」

◆(2アザメ)の体を触りまくって怒られてしまう(7フラウィア)。
アザメ「お、おいちびっこ、どうした?」
フ「この男のひとクローバーの香りがする!!!」
アザメ「え」
フ「あとーミントとー、ラベンダーと…鉄っぽい匂いが混じって…」
アザメ「やーめーろー!!」
フ「あ!!ごめんなさい!私お花の匂いだけはどうしても敏感で!」
アザメ「変な特技だな!」


◆(4レマ)と(6ミチェリル)が腕相撲。勝つのはどっちかな?
レマ「ハッw負」
ドシィン!!!(床にヒビが入る
ミチェ「やったです!勝ったです!」
ザッハ「うーわぁ、0、01秒で決着ついたよ」
レマ「…え…あ…今なにが起き…え?」

ザッハ「女の子に負けるなんて情けないですね」

ミチェ「わたくし、女の子らしく、加減したですよ?」

レマ「・・・すんごい惨めな気分。あと手痛い。」

◆(1クレナ)が(3スフレ)に無理矢理舌入れキス。
クレナ「おい、口開けろ」
ス「んん?はひー、あへまひたー」
クレナ「おらあ!」(ソーセージを数本ぶち込む
ス「んぐぐっ!!?」
クレナ「ネズミが食ってたソーセージ、もういらないらしいからやるよ」
ス「か、かんせt…あとスフレ甘いもの以外は…ああああああ…」(ばたんきゅー

◆全員でボーリング!
ボールを転がさずに、野球のように全力投球しまくる(1クレナ)(4レマ)(8ザッハ)のせいでボーリング場が崩壊寸前。それを静かに眺める(4レマ)と(7フラウィア)。何故か大爆笑の(2アザメ)と(5クロバ)。(3スフレ)だけドン引き。
ミチェ「ボーリング、お手本、みせてください!!」
ザッハ「はいはい、じゃあ僕から!そぉぉぉら!!!」(天井に向かって投げる
ミチェ「わあ!天井、突き抜けてった!!すごい!」
レマ「いやいや!今の違うから!!」
ミチェ「え!?違うのですか!?」
ザッハ「僕が正直に教えるとでも?w」
レマ「この嘘っぱち野郎が」
クレナ「…えい」(天井(ry
レマ「あんたまでなにしてんの!?」
クレナ「…え、違うのか?」
レマ「違うっつの!てか、君らこんなボールよく投げられるよね、なに、怪力さんなの?」
クレナ「このくらい投げられるだろ」
レマ「は?」
ザッハ「簡単ですよ、ね、チェリー。」
ミチェ「はい!女の、わたくしでも簡単だと思います!!」
レマ「…はぁぁ?」
ザッハ「あれ、女のチェリーでもできるのに男のレマさんができないなんて。あれあれぇ?ww」
クレナ「…雑魚だな」
レマ「雑魚ってなにさ!」
ザッハ「…フラウィアさんがみてますけど?情けないところ見られて、恥ずかしくないんですか?」
レマ「え」
クレナ「ヘタレ」
レマ「あんたら黙りな!!」(天井に向かって投げるけどすぐ床に落ちる

 

 

 

レマ「手…痛い…もう嫌だ」
フ「わわ!大丈夫!?レマ!」
レマ「…もーまんたい…」
フ「そ、そっか!にしてもすごいね!ザッハ君とクレナ君!」
レマ「…そうだねー……」

 

 

アザメ「うおいwwwあいつのボールwww天井突き抜けてったぞwwww」
クロバ「ああwwwあれねwww実はあれボーリングの球じゃなくて、ボーリング球に似たバランスボールってことwwwレマは知らないんでしょうねwwww」
アザメ「まじかよwwww俺もわかんなかったぜwwwwww」
クロバ「あんた本当にバカねwwwwあ、チェリーが天井に向かって投げだしたわwww」
アザメ「もはやボーリングじゃねえwwwwあれもバランスボール?www」
クロバ「いいえwwあれは本物よwwww」
アザメ「まじかwwwww」

ス「…なにこれカオス、です。」


以上です。

お疲れ様でした!

◎誰か回したい方がいればどうぞ→レマ「や、やりたきゃ勝手に・・・やんなせぇな・・・ぜえ、ぜえ」


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赤VS紅 10

真っ白い空間。ここには白というもの以外なにもなく、それ以上のものもそれ以下のものもない。ここには白色しかない。真っ白い空間。

 
そこにぽつん、と、紫色をした不思議なネズミがいた。
 
「あなたは、誰…?」
 
私はネズミに問いかける。ネズミ…さんは、私の声に気がつくと、こっちを振り向いてこう言った。
 
「夕焼け空を見上げて。そこにヒントがある。」
 
夕焼け空?ヒント?いったいなんのこと?
 
「だけどそれは、間違いに進むためのヒントかもしれないね。せいぜい、気をつけることだよ。」
 
ネズミさんは淡々と喋り続けている。間違いに進むヒント?…なんのこと?…なにがなんだかわからない状態の私を、ネズミさんは哀れなものを見る目で見ていた。その蒼い目は、濁った海のように淀んでいた。
 
私は、この目を知っているような気がした。けど、どこか違和感を感じた。知っているようで、知らない…曖昧な感じだ。
 
「…またね?」
 
ネズミさんはそっぽを向いて、どこかへ消えてしまった。その瞬間、白い世界は黒い世界へと変わり、私の意識はここで途切れた。そして、微かに声が聞こえた。
 
「これでいいのか?面白そうだから協力してやってるけど、期待通りになること、信じてるぜ?ウケケケ」
 
…だれ?あのネズミさんとは、確かに違う声。この声は本当に知らない。聞いたこともない、男の子の声。
 
「……!」
 
…また声だ。今度はしっかりと聞き覚えがある。この声は、最近聞いたものだ。でも、どこで…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「スフレ‼︎‼︎」
 
「はっ」
 
…あれ、スフレ、なにをしてたんでしょう?クレナ君の治療を待っている最中、だったはずですが…
 
「ねぇ、大丈夫?あんた、ボーッとしてたけど」
 
「あ、い、いえ!大丈夫です!すいません、ファイちゃん…」
 
ファイちゃんは心配そうな目でスフレを見ている。なんだか申し訳ないです。
 
「べつに私はなんともないけど…なんかあったの?」
 
なにかあった、といえば嘘にもなるし、嘘にもならない。さっきまで、誰かと会話していたような気がするけれど、どんな話をしていたか、どんな姿だったか、鮮明に思い出せないのです。スフレに関するなにかを言われたような気がするのですが…うう、思い出せない、スッキリしないです…。
 
「無理しないでよね、フラウィアまでああなんだから」
 
「…す、すいません。」
 
あの火事の光景を見たあと、フラウィアちゃんは、宿屋の個室にひとり篭りきってしまいました。ノックして声をかけても、返事はいっさいなくて、今はひとりにしてあげています。早く元気になるといいのですが。
 
一方、あの火事現場にいたクレナ君は不機嫌そうな顔をしてこちらを睨んできています。怖いです。「余計なお節介を…」といった感じのオーラを放っています。
 
「…礼は言わない」
 
クレナ君はアウォー君が必死に手当てしました。しかし、クレナ君はこの通り態度が冷たく、アウォー君に一言も感謝の言葉をあげませんでした。
 
「なーによあんた、感じわるーい」
 
「うるさい、余計なお節介をかけたのはそっちだ」
 
ファイちゃんの言葉に反応したものの、やっぱり言葉が冷たいです。
 
「…幸い、火傷はなかったが、そこらじゅうに傷がたくさんあった。」
 
「…… そうかよ。」
 
クレナ君の手首や足首には包帯がたくさんまかれています。火傷はしてないみたいですが、いったいなにが…
 
「…」
 
クレナ君は席を立つと、どこかへ行こうとしました。何処へいくんです?と声をかけると
 
 
「…ここにいる意味はない。だから早く、早くどこかへ逃げないと」
 
「逃げ…?」
 
クレナ君は首に巻いている黒いチョーカーをぐっと握りしめると、勢いよく飛び出していきました。
 
「待ちなさいっ‼︎」
 
「うがっ」
 
ズテンッ、という音が響いた。またまたクレナ君が転んでしまいました。
 
「…てめぇ…」
 
「逃がさないわよっ!あんたを監視しなさいって、グランさんから頼まれてんだから!」
 
ファイちゃんは、うまくクレナ君の足をひっかけていました。い、痛そうです…
 
「…チッ、目障りなガキだな…」
 
「はあ?あんた口悪いわねっ‼︎」
 
「け、喧嘩しないでください!」
 
ファイちゃんはよく男の子と喧嘩するなぁ…としみじみ思いました。レマ君…大丈夫でしょうか…。
 
 
 
 
 
 
 
「…で、クレナだっけ?あんた、なんであんな場所にいたのよ。」
 
「…たまたまいただけだ。…ぐっすり寝てたらいつの間にか火事が起きて。」
 
ファイちゃんの問いにクレナ君は目を逸らさず答える。嘘ではなさそうです。と、いってもスフレ、優柔不断なので嘘か本当か見分けるの、得意じゃないですが…。
 
「これで満足か?」
 
「んなわけないでしょ‼︎まだまだ怪しいんだから!」
 
「…はぁ、めんどくさい」
 
ファイちゃんもクレナ君も、お互い雰囲気がピリピリしています。見えない真っ赤な炎がゴォォォ、と燃え盛っています……
 
「赤vs紅…か。」
 
「え?」
 
「いや、髪の色が…」
 
あ、そういえば、ファイちゃんの髪の色は赤、クレナ君の髪の色は紅色ですね、だからなんだ、という話なんですけど。
 
「…すまない、うまいこと言ったつもりはない」
 
「ふぇぇ⁉︎あ、ああ、すいませっ」
 
アウォー君は少し顔をうつむかせてしまいました。また心読まれたっ‼︎うぅぅ…
 
「とーにかく、なにかわかるまで逃がさないんだから‼︎わかったわね‼︎言っとくけどあんた怪我してんだから転ばすくらい簡単よ!」
 
「…はいはい」
 
ため息をつきながら、クレナ君はめんどくさそうに机に突っ伏し、寝息をたてながら寝始めました。
 
「く…寝てごまかしたわねっ」
 
「ファイちゃんおちついて…」
 
「っ……。」
 
「…あの火事から、みな元気がなかったり、不機嫌だったり、大変だな。…生憎だが俺はカウンセラーではないので、元気付けるなんて到底できないがな」
 
アウォー君は灰色の紙を読みながら、残念そうに言います。なにを読んでいるのか気になったので、読んでいるものをちらっと読んだ。
 
「…新聞だ。今回の火事が取り上げられていたから。」
 
「あー、もう載ってんの?早いわねー。」
 
灰色の紙には、グレーの炎の写真と頭がいたくなるような文字の羅列がビシッと並んでいました。
 
火事の犯人は未だ見つからず。だけど容疑者は…あのクレナ君です。偉い人たち…この事件を担当している騎士団さんたちからは、クレナ君を監視するよう頼まれています。子供とはいえ、スフレたちもあの場所にいたのに、何故スフレたちを疑わなかったのか疑問ですけど…
 
「……お。」
 
アウォー君は、火事の一件をみおえると、違う記事に目を向けました。なになに…《詐欺にご注意!フラテイシャンヌ*イエルズ》
 
「フラテイシャンヌ*イエルズ、最近有名になった詐欺師だそうだ。変装が得意で、名前も容姿も不明、いわゆる正体不明の厄介な輩だ。何年も捕まっていないらしい」
 
「はあ…なるほど。」
 
…フラテイシャンヌ*イエルズ…どこかで聞いたような…特に、この最後の…イエルズって…ああ、駄目です、思い出せない…。最近は記憶が戻りそうなのに…
 
「まあ、詐欺師など、自滅して失敗するものだ。何年もと書かれているが、どうせいつか自滅して失敗するに決まっている」
 
…どうせいつか…自滅、失敗?………いや。スフレは、私は、失敗などしない。するはずがない。あの御方のために、スフレは、私は…‼︎いっこくも早く‼︎ 早く…‼︎
 
 
 
 
 
 
 
グッ、と拳を握り締める。そして音を制し、静かに振り上げ、まずは水色髪の男の子に拳を下ろした。だけど、いともたやすく避けられてしまった。タイミングを誤ってしまったか。我ながら情けない。
 
 
「…どうした。いきなり殴ろうとしてきて…」
 
「あっぶないわねー‼︎」
 
‼︎……あ、あれ?スフレいったいなにを?…う、手が痛い…。あれ、机に拳がたたきつけられている。いったいなんで?どうして。今日はわからないことだらけだ。…はっ!アウォー君!
 
「ご、ごめんなさい!え⁉︎あ、スフレ、なにかしてました⁉︎」
 
アウォー君はスフレをじっと睨む。だけど一言も声を出さない。
 
「……………」
 
アウォー君は普段より長い沈黙をたてた後、目を瞑り、なにもなかったかのように、新聞を再び読み始めました。
 
「…早く事件が収まるといいな。そうしなければ、俺たちはここから動けないのだから」
 
「え、えと…」
 
なにもなかったかのようにスフレと話しているその時のアウォー君の、スフレを見る目が、声が、心が痛くて、苦しくて。ですが、スフレも、なかったことにしました。…気まずいですもの。こんな雰囲気じゃ。
 
「そ、そうですね‼︎…ん?下の方にもなにか書かれてます…『指名手配犯  暗殺者  カルテット  懸賞金4億』…4億っ⁉︎4億ってとんでもない数じゃないですか⁉︎」
 
「…4億…莫大な金の量だな。暗殺者カルテット…これは初めて聞く名前だな。ここまで懸けるほど、国が手に負えない罪人ということか…」
 
「4億⁉︎あばばば、やばっ‼︎欲しい‼︎捕まえられるかな⁉︎
 
「おい、やめておけ、死ぬかもしれないぞ」
 
「そ、そうねー…」
 
「あ、暗殺者って人殺し…なんですよね?ひぃぃ、怖いです…」
 
「…まあ、暗殺者なんて、簡単に会うものじゃないし、気にしなくても大丈夫だろう。」
 
「で、ですよね‼︎大丈夫ですよねっ‼︎」
 
 
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「あいつは見つかったか⁉︎」
 
「いいえ、残念ながらまだ。」
 
「っ…‼︎はやくして!でないとこの世界が……」
 
寂れ、荒れた地で、嘆き声と怒声が響き渡る。うるさい、少し黙っていてほしい。うるさいのは大嫌いだから。 
 
「わかっていますよ、あの子を……しないと、いけないんですよね。」
 
「そうだ、この荒れた世界を癒すためにハヤク、ハヤク、ハヤク‼︎」
 
…自分はなにもしないくせに、よくぎゃーぎゃーと喋るものだ。呆れた。まあ、人間なんてだいたいそんなものだ。人間の悪い部分をいちいちあげていたらきりがない。さて、さっさと終わらせて寝よう。そうしよう。
 
 
…私は今、ある依頼を受けている。とある男をこの町の人たちに差し出す事。とある男とは、詳しい事情は聞かされていないがこの世界のために必要な存在らしい。まあ、こんな醜い世界、どうなろうと、私の知ったことではないけれど、お金とご褒美は欲しいから頑張らないといけない。
 
 
とある男とは、寝癖頭の紅色の髪の人物。紅色の髪の男なんてそこらへんにいそうだが、首につけている黒いチョーカーが目印だそうだ。そのチョーカーの写真もしっかりと貰ったので、ちゃんと見つけられるだろう。まあ、もし間違って……ちゃったとしても、私の知ったことじゃない。人間なんて蚊みたいにうじゃうじゃといるんだから、問題ないでしょう。あ、蚊に失礼か。すいません、蚊さん。
 
 
…さあ、いこう、時間がない。あの子が起きてしまう前に、片付けよう。あの御方のために。