Hope possess
朝8時頃。樹理華たちとは別の場所にて。
勝「うーむ…参った参った…」
俺は雷田 勝太。◯×市第二中学校に通っている中学3年生…そして、
さて、そんな俺は、現在、
勝「雷田勝太…一生の不覚…だぜ」
漫画の決めゼリフを真似て、かっこよく言ってみた。…虚しいな、
勝「んー、暇だし浩一の家行くか。確か昨日場所聞いたし」
浩一というのは、蒼野浩一っていう男で、
そういえば、最近入ってくれた2年生の蒼野 樹理華も、転校生で、苗字が蒼野だよなぁ。
勝「お〜れはせかいで〜いちばんしびれる〜おっとこ〜‼︎」
自作の歌を歌いながら、
浩「…雷田か。」
勝「…よう、蒼野。」
なんで浩一のやつがここに?…あ、まさか…
浩「…?どうした?学校に入らないのか?」
勝「…いや、今日学校休みだから」
浩「え」
勝「え」
…そのまさかだった。
浩「…」
勝「…」
俺は哀れみの目をヤツに向けながら、
現在お昼12時
◯×公園にて。
鹿島さんに言われた通り、私達は◯×公園に来た。
先ほど来た時とは違い、アラルちゃんたちは緑の精霊、
だが、未だにリーナさんを見つける事は出来ずにいる。
ア「いないなぁ」
ソ「いない。」
アラルちゃん達は、
由「鹿島、マッド、察知できないの?」
大「あー、ちょい待ち?……あ、あの茂みの中、怪しいかも。」
鹿島さんは、
ア「あ!そっか!リーナは緑の精霊だから、
樹「うん!」
私達は、鹿島さんが怪しいと言っていた茂みを調べた。 すると、草むらの中から、
マ「あ〜この子がリーナだよ〜?」
リ「すぴゅー…すぴゅー」
リーナさんは、葉っぱの上で、
由「ね、ねぇ、起こしちゃ駄目なの?」
マ「う〜ん…お昼だから起こしても大丈夫かな〜?」
翼「どういうこと?」
マ「リーナは植物と同じ体をしてるんだ〜
樹「え、えーと、つまりリーナさんは朝と昼に活動していて、
マ「そうだよ〜でも今日みたいにお昼に寝ている時もあるんだ〜。
由「そっか!じゃあ今お昼だし、起こしても問題ないわね!
マ「あ〜でも起こし方に注意しないと〜」
由「えっ」
リ「…誰ですのぉ…?
マッドさんの言葉はもう手遅れで、
由「あ…やばぁ…何かすっごい怒ってる…」
翼「まあそりゃあんな起こし方したら誰だって怒るわね。
大「なにそれこわい」
ア「リーナ!ごめんって!でさ、リーナ、話があるんだけども!」
リ「無理矢理起こしておいてその上話を聞け、と?
ア「ぐ、ぐぬ…ごめん…」
怒っている感じがヒシヒシと伝わってくる・・・。うう、リーナさん、口調が上品だけど…うん、怖いなぁ…いや、
リ「…フン、構いませんわ。話の内容はだいたいわかりましてよ?
ソ「…わかってるんだ」
リ「ええ!このワタクシをこんな姿にしたやつらですもの!
大「その割には随分と呑気に寝てたじゃんか」
リ「お黙りなさいな!人間。」
大「えー、僕、人間って名前じゃないよー?大地君だよー?
おチビさん…多分だけど、
しかも幼稚園児を相手にしてるかのような喋り方だ…
リ「っ‼︎なんですの⁉︎この人間、非常にムカつきますわ‼︎」
あ、やっぱり怒った。
大「えー、よく言われる!」
由「言われるんかい」
マ「まあまあリーナ〜後でおいしいお水あげるから〜落ち着いて〜
リ「…っ、その声、相変わらず気が緩みますわね…」
マ「えへへ〜それでね〜リーナ〜お願いがあるの〜。
リ「由乃、とは先ほど大きな声をだした野蛮な女のことですの?」
由「…野蛮…」
樹「…あ」
ア「そ、そうだけど…」
由乃ちゃんは再び頭を抱えてがっくりしていた。
リ「フン!お断りですわ!ワタクシ、野蛮な方は嫌いでしてよ。」
由「そ、そう言わずに!なんとか!お願い!」
由乃ちゃんは何とか立ち上がり、リーナさんに必死にお願いした。
リ「嫌だと言ってるでしょう⁉︎
けどやっぱり、リーナさんはすっぱりきっぱりと断る。
由「う、うぐぐ」
大「…野蛮…ねぇ」
由「そこをなんとか!なんとかお願いしますリーナ様ぁああ‼︎」
けどけど、リーナさんの言葉に、
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一方
勝「なあなあ、せっかくだし、ゲーセン行こうぜ!」
浩「いや…俺、勉強しなきゃ…
勝「そうだ!いっそメカメカ部全員で行こうぜ!
浩「…話を聞け」
勝「よし、そうと決まれば全員に連絡だー!」
浩「…はぁ、駄目だこいつ。」
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10分後。
リ「しつこいですわ‼︎」
由「そう言わずに!お願いしますってば‼︎」
リ「…っ、
由「…友達のために…」
リ「はい?」
由「今、私の友達が、ユウってやつの毒のせいで苦しんでるの。」
リ「…」
由「…火奈美が苦しんでる間、
樹「…由乃ちゃん…!うう、優しい…」
大「…ま、園澤さんは超がつくほど、お人好しだからね」
樹「え?今なんて?」
大「別に?なにも?」
樹「…?」
鹿島さん、また何かを呟いていた…鹿島さん、ちょっと謎だなぁ、
リ「…ほう…」
由「だから…どうしても、お願いします!リーナ様ぁ!」
リ「……フン、お断り、ですわ」
由「そんな⁉︎」
樹「ええ⁉︎」
なんで…?由乃ちゃん、ちゃんと理由をはっきりと言ったのに…
リ「あなたの言葉には表面上のものしか感じられませんわ。
由「そんなことしないわ‼︎…てか、重いようで軽いって、
大「…口だけ、または信用できないってことだね?それ。」
由「えっ…鹿島?」
リ「えぇ。『なんでもする』
大「…」
由「…っ、そんな…」
由乃ちゃんは、悔しそうな顔をして俯いてしまった。でも同時に、
由「…どうすればいいってのよ…」
リ「どうもしなくていいですわ?ワタクシ、
ア「…リーナって、結構根に持つからめんどくさっ」
マ「ふにゃぁ〜」
ソ「…許してあげればいいのに」
リ「何か言いまして⁉︎」
ア「あー、あー、なんでもない!」
リ「フン、なら良いですわ。」
ア「…はぁ」
…リーナさん、
どうしよう、この状況。リーナさんの機嫌をなんとか治して、
ユ「クッククク、仲間割れかよ!笑えるぜ!」
樹「…はっ!あなたは!」
由「確か、ユウだっけ!?よくも火奈美を‼︎」
大「…っ⁉︎」
どこから現れたのか、いつの間にかユウさんが空から降ってきた。
怪物さんは…神出鬼没なのかな?
ヒロさんもさっき…突然現れたし。
ユ「クッククク!人間共は毒で苦しんでるようだなぁ!
……ユウさんはケラケラと嬉しそうに、黒い笑顔で笑っていた。
樹「っ…!だから、何で楽しんで…っ」
未だにわからない、彼らがどうして他人の不幸を楽しむのか。
大「…マッド」
マ「ん〜?あ、はい〜力を貸すよ〜」
大「…」
樹「…?」
鹿島さんは、先程病院にいた時のように変身した。…でも、
大「…死ね‼︎」
鹿島さんは、ユウさんを指差して叫んだ。すると、
マ「あれれ〜ダイチ君に戦い方教えたっけ〜?まあ〜いいや〜
ユ「チッ」
けれどユウさんは、華麗に爆発を避け、鹿島さんに反撃した。
大「コバルトシールド!」
が、鹿島さんは、鉄の壁をどこからか召喚させ、
マ「ちなみに〜
ア「ね、ねぇ、
マ「ん〜、教えた覚えはないかな〜。…あれれ〜?
ア「マッドォォ‼︎はっきりしてぇぇ‼︎」
ソ「アラル、うるさい」
鉄の壁は、ユウさんの攻撃により、砕け散ってしまった…が、
ユ「あんだてめぇ…いきなり爆発攻撃とか、舐めてんのか?あぁ?
大「うるさいな‼︎‼︎お前、
ユ「んだよその理不尽な理由!まあいい、お望みなら殺してやる‼
大「死ぬのはお前だよ‼︎」
翼「な、何あれ。いつもの鹿島とは全くの別人じゃない?」
樹「そ、そうだね…」
でも何で…あんなに怒って…?嫌いな人に似てるから…?…
翼「…まぁいいわ。とりあえず私達も変身よ」
樹「う、うん!」
大「余計な手出しすんな‼︎僕1人で十分なんだよ‼︎」
樹「ひ、ひぃ!すいません‼︎」
鹿島さんは、殺気立った目で私を睨んだ。ひぃいい‼︎怖い…
…今の鹿島さんは、まるで殺人鬼のように、怒り狂っていた。
大「…!消えた‼︎どこいった⁉︎」
鹿島さんがどんどん攻撃していくと、
あ!鹿島さんの後ろの木の上に‼︎
樹「…‼︎‼︎鹿島さん!危ない!」
大「えっ…⁉︎」
私が声をかけた時はもう遅く、ユウさんは鹿島さんの背後にいて、
大「あっ…」
ユ「死ぬのはお前だったようだなぁ‼︎あばよ‼︎」
大「っ…嘘だろ…んな…ことって」
ああ、もうダメだ、攻撃され…‼︎
由「どりゃあああああ‼︎」
ユ「!」
大「ぐおっ!?」
由乃ちゃんは、鹿島さんを守るよう鹿島さんに突進し、
大「いっ…一体何が…」
由「うぐ…」
翼「由乃!」
樹「由乃ちゃん‼︎」
…そのせいで、鹿島さんの代わりに由乃ちゃんがユウさんの攻撃を喰らってしまっ
由「っ…‼︎」
大「…‼︎園澤さん‼︎」
今にも倒れそうな由乃ちゃんに、
由「っ…やられた…」
……由乃ちゃんは、幸い、
樹「大丈夫⁉︎由乃ちゃん‼︎」
由「…ははっ、火奈美に続いて私まで…」
大「…っ、なんで僕なんか庇うんだよ‼︎⁉︎」
由「…言ったじゃない、
大「っ…由乃…ごめん…」
…『庇うことくらい』じゃない。
由「…いいわ…よ…別に…あはは…」
…由乃ちゃんは、段々声がだせなくなってしまっていた。
リ「…馬鹿ですわね、他人を庇って自分が怪我をするなんて」
樹「…!」
しばらく喋っていなかったリーナさんが、口を開いた。でも、
樹「ば、馬鹿って…!酷いですよ!その言い方!」
ア「そうよそうよ!」
リ「…ですが、あなたみたいな馬鹿な方は嫌いじゃありませんわ。
由「う、う…?」
ア「え、無視⁉︎」
樹「…リーナさん…?」
リーナさんは、アラルちゃんと私を無視して、
リ「由乃と言いましたわね?あなた、まだ喋れまして?」
由「…う、まぁ…なんとか」
リ「では、ワタクシの名前を唱えなさいな。今すぐ!」
!まさかリーナさん、協力してくれる気に…!?
由「…!…リー…ナ!」
由乃ちゃんが精一杯声を出すと、
ー続く。
はい、終わりました@ 'ェ' @メェ
リーナちゃんウザかったですね。はい((
キャラ紹介です!
リーナ 女
緑を司る精霊。高飛車で、強気な女の子。
容姿・・・黄緑色の髪で、短髪だけど、
今度から題名とかつけようかな…(ボソ((
今回はアラル、ソーナ、マッドを描きました!ノートに描いたのでちょっと(どころじゃない)汚いですけど((
そうそう、小説では説明し忘れてましたが((ヲイ
じゅりかたちの変身姿は、精霊の姿とほとんど同じなので、
本当はちゃんとじゅりかたちが変身してる姿を描きたいんですが気
ではでは!最後まで見てくださってありがとうございました!