Hope possess
今朝の話。今日もいつも通り、大騒ぎだった。
「あの子は見つかったんですか⁉︎・・・あぁ、そうですか。」
母親と父親は、朝っぱらから大慌て。色んな所へ電話している。
「どこにもいないって・・・ああ、本当にどこにいるの?」
「・・・大丈夫さ。あの子はきっと、いや、絶対無事さ。・・・
「ええ、そうね」
・・・馬鹿な大人たちだな。1年も探して見つからないんじゃ、
あの子・・・僕の兄、鹿島 優介がさ。
・・・まあ、僕としては、このまま見つからない方が、
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ユ「チッ、何で俺が何回も‼︎」
ミ「はぁあぁ?ユウが弱いからに決まってるじゃないの。
ユ「あぁ?てめぇ、あの弱々しい女に負けてんじゃねぇか、あん?
ミ「うるっさーい!黙りなさい!」
ヒ「・・・俺の近くで耳障りな喧嘩するな」
ミ「う、うぐぐ、ミレーナ悪くないもん‼︎てか、
ヒ「・・・ったく、俺のおかげで、お前らは助かってんだ。
ミ・ユ「頼んでないわよ!/ねーよ!」
ヒ「・・・ったく。マジでうるせー。」
ユ「・・・っ、そういえば、ヒロ、
ヒ「・・・ああ、消えるさ。存在すら、な。」
ミ「なっ⁉︎嫌よ!そんなの!」
ヒ「・・・だが、俺たちは人間を絶望させないと生きていけない。
ミ・ユ「上等‼︎」
ヒ「・・・お前ら仲良いな」
ユ「はぁ?誰がこんなチビと‼︎」
ミ「誰がこんなデカ男と‼︎」
ヒ「・・・・・・」
ユ「っ‼︎黙るなよ‼︎もういい、もっかい俺が行く‼︎」
ヒ「お前、まだ完全に回復してねーだろ。」
ユ「るせぇ‼︎挽回だ挽回‼︎・・・あ、ヒロ、
ヒ「・・・勝手にしろ。あ、ミレーナは行かないのか?」
ミ「・・・今回はいーや。・・・何か、戦う気分じゃないし。」
ヒ「・・・そうか」
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翼「完成よ」
翼ちゃんは、汗だくになりながら、デザインが可愛く、
翼「これは時間を止めることができちゃう、優れものよ。」
樹「嘘ですよね」
翼「ええ。嘘よ」
リ「じゃ、じゃあ、一体コレはなんですの?」
翼「そうね。どんなに難関な鍵でも簡単にこじ開けられる、
由「なにそれすごい」
翼「ただ、一つだけ開けられないものがあってね、
勝「へいへい」
・・・本当にどうなってるんだろう。その時計型のマスターキー。
ガラッ
突然部室の引き戸が開く音がした。
大「やっほい、メカメカ部のみなっさーん。
樹「え、あ、はい」
今の鹿島さんは、先ほどみたいに怒っている様子はなく、
由「・・・鹿島、何の用?」
大「おホン、あのね、学校の近くにでたよ。か、い、ぶ、つ、が。
「「⁉︎」」
私を含め、皆はいっせいに驚いた。
大「なにを驚いてんだか。マッドと僕の力くらい、
翼「確か、探す能力・・・」
大「そそ。ま、誰なのかは特定できませんでしたが、
リ「そうですわね!あの野蛮な方たちを早く倒して、
由「・・・鹿島、その怪物が、ユウだったら、どうするの?」
大「・・・」
由乃ちゃんの質問に、鹿島さんは一瞬無表情だになった。
大「・・・その時はその時だよ。んじゃほら早く。先行ってるよ。
鹿島さんは、口笛を吹きながら部室を去っていった。
由「・・・はぁ、本当仕方ないわね。じゃあ行くか。」
勝「俺らも行くぜー!」
浩「おい勝手に・・・まあいいや」
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鹿島さんに案内され、私たちは学校の近くの廃虚に辿り着いた。
そして、みんなはそれぞれのパートナーの精霊の名前を呼び、
ア「大地!怪物はどこに⁉︎」
大「落ちつきなさんなって。後ろにいるよ。でしょお?ユウクン」
鹿島さんは、ニヤリと笑うと、大きな瓦礫に指を指し、
ユ「チッ」
爆発した場所からは、言ったとおりユウさんがでてきた。
ユ「ばれてやがったか」
大「まあね」
由「・・・昨日みたいに、暴走はしないのね」
大「そりゃ、まあ、あん時はあん時だよ・・・
由「う、うう」
ユ「あぁ?てめぇよぅ、なんで俺だけに喧嘩腰なんだぁ?」
大「キミが知る必要はないよ。んじゃ、いくよ!
鹿島さんは呪文を唱えると、大きな石を召喚し、
ユ「はっ、んなの切り刻んでやる!」
ユウさんはその石を言葉どおりに切り刻んだ。
大「チッ」
リ「わ、ワタクシたちは、見る事しか出来ないんですの?」
翼「下手に手を出したら、巻き添えを喰らうわよ」
ソ「・・・うん。」
勝「・・・んー」
皆が黙って見ているしかない状況の中、雷田先輩は、
樹「先輩?ど、どうしたんですか?」
勝「・・・いやー、ユウだっけ?あの男、
樹「・・・?」
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約1年前に遡る。
僕は鹿島 大地。この田舎な中学校に通う、ごく普通の男子中学生。
この中学校は、僕の兄、鹿島 優介が卒業した中学校。
兄は後輩たちによく慕われているようで、卒業した今でも、
・・・僕は兄と同じ新聞部に入った。
入部時、僕は新聞部の先輩方に、
「1年の鹿島 大地です!よろしくお願いします!」
部員は、女子しかいなくて、1年生も僕しかいなかった。
まあ、他の1年はほとんど運動部の方に行ったし、
あーあ、女子だらけのところで、やっていけるのかなぁ。と、
『違う』とウソをつきたいところだけど、
2、3年生たち先輩は、『優介さんの弟だ』
・・・あーあ、だからこの学校は嫌だったんだよ。
小学1年の時から、いっつもそうだった。
唯一僕の名前を呼んでくれるのは、
・・・まぁ、酷い事されてるワケじゃないし、
ただ、『優介さんの弟』という、いらない飾りを、
由「大地ー!」
気まずい部活が終わり、帰ろうとしたら、
由「一緒に帰らない?今日は火奈美も翼も、
大「お、いーよ、いーよ!かーえろ!」
下駄箱から靴を取り出し、履こうとした時、
由「なになに?『大地君へ』って書いてある!まさかラブレター!
由乃はニヤニヤしながら手紙をじっとみてきた。
大「そんなわけないでしょって。」
ラブレターだとしても、由乃以外のを受け取る気は毛頭ないわっ。
大「でもハートのシールが貼ってあるし、これは・・・」
由「??」
手紙の封を開けてみる。
『大地君へ
大地君、お願いがあるの!大地君は優介先輩の弟さんなのよね!
山本』
ほーら、やっぱり。僕なんかを好きになってくれるヤツなんて、
大「・・・しゃーない、聞くか。」
由「あ、いいの?」
大「仕方ないでしょって。
実際小学4年の時に、一回だけ女子に逆らって、
由「・・・大変ねー。お兄さんが有名だと」
大「まあねー。じゃ、さっさと帰ろうか。」
家に帰宅した。両親は仕事の都合で深夜までおらず、
優「あ、大地!おかえり。」
兄は相変わらず、のほほんとした笑顔で話しかけてきた。
大「・・・」
本来僕は兄はあまり好きじゃない。むしろ嫌いな方だ。
・・・嫌いだけど、兄と同じような笑顔を作って、言った。
大「ただいま!ねえ兄さん!今日ね、僕にこんな手紙が届いたの!
兄に山本という人から届いた手紙を渡した。
兄は、困ったな、という表情をしながら、『ごめん、
・・・モテない男子から見たらムカつくよね。こういうの。いや、
大「んー、そっか、そうだよねぇ。ごめんね兄さん!」
優「ううん、というか、俺もごめんな、何か」
いつも思うけど謝るくらいなら教えてよ。
大「大丈夫!じゃあ僕は部屋で休むね!疲れちゃったし。」
優「うん、わかった。」
僕は兄のもとから去り、自分の部屋のベッドに横たわって、
ー続く。
はい、終わりましたー( ̄▽ ̄)
今回は大地君がメインでした、ハイ
だんだん樹理華の出番が減ってきている気がする・・・
樹「ひ、ひどいですー‼︎‼︎」
大「主人公かー、まあ、悪くはないかなー♪」
次回も大地がメインになるかと思われます!ではでは、
ところでどうでもいい話なんですが、