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名無しのバットエンド  桃猫編

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この物語はフィクションです。実際の人物、団体名とは関係……ので、ご了承ください。
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とあるところに、1人の大金持ちのお姫様がおりました。

大金持ちのお姫様といっても、裕福というわけではありません。

お姫様の父親は傲慢で、自分勝手で、国民から、女子供関係なくお金を貪りとっていました。

自分の娘に関しても同じです。お姫様の母からお姫様に与えられたお金を、お姫様から無理矢理奪っていきました。

お姫様は、父親がどうしても許せませんでした。自分だけならともかく、国民からもお金を貪りとっているなんて。

何とか父を止めなければ。お姫様は考えました。だがしかし、力のない子供が力ある大人に勝てるわけありません。

お姫様は必死に考えに考えました。そしてその結果は誰もが呆れるような阿呆らしい答えでした。


お姫様は父親を倒すよりも、国民の幸せを真っ先に願いました。

お姫様は父親の目を盗み、父親の全財産を盗み奪い、お城の屋上へ向かい、そこで…

お金を

紙切れを

国民たちに

ばら撒きました。

国民たちは争いながらも、お金へと手を伸ばし掴みとりました。

お姫様は国民たちの争いにちょっとばかり後悔しましたが、少しでもお金が国民たちに戻ったのです。それだけでも満足でした。

だがしかし、悪魔がお姫様の心を読んだかのように背後から現れました。

『満足だというのならお前はここで死ね』

お姫様はお金と共に、悪魔に突き落とされました。

お姫様は空中を舞いながら目を瞑って願いました。《自分の命を賭けたお金で皆幸せになってほしい》と。

お姫様は誰にも看取られることもなく、お城の前で静かに眠るのでした。めでたしめでたし。』