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名無しのハッピーエンド 夢羊編

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この物語はフィクションです。実際の人物、団体名とは関係……ので、ご了承ください。
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とあるところに、病を持った1人の少年がいました。

少年の病とは、永遠に眠れない病、不眠症でした。

少年の病は重症で、1秒たりとも全く眠れないほどのものでした。

少年は孤児で、孤児院で暮らしています。

少年にとって一番地獄な時間は、子供たちの昼寝の時間でした。

子供たちは、すやすやと気持ちよさそうに寝ています。不眠症の少年を囲んで。少年の逃げ場を塞いで。

少年は毎日毎日子供たちの気持ちよさそうな寝顔に苦しみました。だけれど「僕は病気なんだから仕方が無い」といつも自分に言い聞かせていました。

けれど、だんだん耐え切れずに、少年はそれらが憎くてたまらないようになっていきました。

心が荒んだ少年は自分を囲んでいる子供たちの寝顔を傷つけていきました。子供たちは苦しみました。でも少年はその苦しそうな顔を見て喜んでいました。子供たちは死にそうなくらい傷つけられました。

少年はやっと地獄から解放され、少年は他人の苦しみに対して快感を覚えるようになりました。そして、もっともっと人の苦しみを願うようになりました。

人を苦しませるならどうすればいいか。少年は考えました。そして答えがでました。
《みんな眠りながらずっと苦しめればいい》
少年は世界中の人たちを苦しめる旅にでましたとさ。めでたしめでたし。』