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マイ ネーム イズ マイ

不定期更新しますですー

ネズミ帽子と華の決意 5

※今回グロいですん

そこには…

 
「消えろっ!!!消えろっ!!!フラウィアを傷つけた事後悔しながら死ねぇっ!!!」
 
「……」
 
いつも私の名前を呼んでくれるレマと、ネズミの帽子を被った紫髪の男の子がいた。2人はさっきの魔物さんと戦っていた。
 
「ほぉら!くたばれぇぇ!!!」
 
レマは魔物さんに向かって護身用のナイフを投げた。ナイフは顔に命中して刺さってしまっていた。魔物さんはうめき声をあげていた。魔物さんは、苦しそうにナイフを顔からとった。
 
「…きみうるさい。」
 
ネズミ帽子の子は、赤、青、黄色のお札を、華麗に魔物さんに投げつけて攻撃していた。赤いお札からは、紅色の薔薇が、青いお札からは、蒼い刃が、黄色いお札からは花火のように弾けた黄色い炎がでてきて、魔物さんを更に苦しめていた。薔薇の棘でつらぬかれ、蒼い刃で串刺しにされ、黄色い炎は魔物さんの逃げ場を燃やし尽くしていた。…あまり見ていられない光景だけど、見てしまっている自分がいる。
 
「うわぁ、随分とえぐい真似するねぇ…」
 
「…とどめだよ。」
 
帽子の子はそう言うと、紫色のお札を取り出して、それを倒れかけてる魔物さんにつけた。
 
「毒蛾(ドクガ)・呶琉爹(ドルテ)・風鈴澪(シルフィーネ)。
 
と唱えると、魔物さんの体は、淡い紫色の光に包まれた。すると不思議な事に、蝶…いや、蛾かな。無数の蛾となり、風に流されたように散ってしまった。…今までで一番怖い光景だった。さっきまで、暴れてた魔物さんが、跡形もなく綺麗に…いや、綺麗ではないけど、なんと言えばいいんだろう。とにかく、姿を消してしまっていた。なんなんだろう、あのお札。
 
「うわ、あ、あれどうなってんの…?」
 
レマも私と同じ疑問を持っていた。
 
「……毒蛾の札。毒を持つ蛾を撒き散らす札。この毒を植え付けられたものは蛾となり散って行く。」
 
「ひぃっ…怖いねぇw」
 
「…安心しなよ。瀕死状態、あるいは死体にしか効かないから。ところで、もう起きてるんでしょう、フラウィアさん」
 
「はぅっ!?」
 
うう、2人が怖かったから気絶してるフリして何とかやり過ごそうって思ってたけど…ムリだったなあ。
 
「え、あ、フラウィア!!」
レマは転びながらも、急いで私の元へ駆け寄り、頑張って起こしてくれた。
「うう、ごめんねレマァ…」
 
「いいって。それより何があったのフラウィア。あの変態魔物に襲われてたけど…。」
 
『何があったか』それは私の方が聞きたい。レマがなんでここにいるか、あの帽子の子は一体全体誰なのか。でも私から話さないといけないよね…。
 
「私、ちょっと気分が晴れなくて、いつものこの花畑に行ったんだ。そしたら、その…」
 
鼻歌歌って襲われたなんて恥ずかしくて言えないよう…どうしよう…。
 
「鼻歌を歌って、魔物にそれを聞かれて、襲われたんでしょ。そして何発も殴られた、と。」
 
「ふぇ!?な、なんで知ってるの!?」
 
「……」
 
帽子の子は私が質問すると、深く帽子を被り、そっぽを向いてしまった。私、なにかしたかな…?
 
「ちょっと、フラウィアを無視すんな!感じ悪いなあ!」
 
「……」
 
レマの声にも、帽子の子はそっぽを向いて返事をしてくれなかった。…なにかしたなら謝らなきゃ。
 
「あ、あの、ごめんね!私、きっとなにかしちゃったと思う!だから、ごめ…」
俺に謝るより君が迷惑かけた色んな人たちにその気持ちをぶつけなよ。それにキミは俺になにもしてないよ。」
「え……」
 
迷惑かけた色んな人たち…レマやファイ、それからそれから……。
 
「…あと、ひとつ言っておくよ。俺に感情なんてものをぶつけない方が身のためさ。それが謝罪の気持ちであれ、感謝の気持ちであれ。無駄だから。」
 
「え、な、なんでそんな事言うの?謝る気持ちも、感謝する気持ちも、大切なものなんだよ?無駄なんかじゃないよ!!」
 
「そうそう、大事大事ー。」
 
「……」
 
帽子の子は相も変わらずそっぽを向いたまま。…こっちがなにかを言っても何にも喋ってくれない。…でも、全く喋ってくれないわけじゃないから、いいっか。
 
「…脆いもの…なんだよ」
 
「え?なにが?」
 
「…何でもないよ。…じゃあね。フラウィアさん、レマ君」
 
帽子の子は私たちに背を向け、ひとっとびで木に登り、次にまた太い木の枝に乗り移った。きっとどこかへ行ってしまうんだろう。
 
「あ、待って!ねぇねぇ、名前!名前は!?」
 
せめて、せめて名前だけでも聞かないと。お礼、お礼をしなくちゃいけない。『ありがとう』って。助けてもらったんだから。
 
「……教える必要はない」
 
初めて私の質問に答えてくれた。でもその答えは私が求めるものと真逆だった。
「や、そういう問題じゃないっしょ、フラウィアは、キミにお礼したいんだとさ。」  
 
レマがそういうと、帽子の子はピタリと飛ぶのをやめた。すると、
 
「……レ。」
 
「えっ…?」
 
今、小さな声でなにかを言っていた。でも、はっきりとは聞こえなかった。もう一度聞…
「…そうそう、キミが拾ったその紙、よく見ておくんだね。」
 
「え、紙…?…あ!これ?」 
「ん?なあにそれ。」
先ほど拾った謎の紙を急いで取り出す。
『Please look for a                     』
全く読めないこの一文。この一文になにがあるっていうの…?
「ねぇ、この紙がどうしっ…あ。」
気付いた時には、もうあの子はいなかった。夜の静かな花畑は、もうレマと私しかいなかった。
 
「なんだったんだ、あいつ…謎だなぁ…」
「本当にね。レマはあの子についてなにか知らないの?」
「知らないよ…僕はフラウィアを追いかけてここに来て…んで、フラウィアが魔物に襲われてたから戦ったんだけど…いつの間にか現れたって感じだから。」
「そっか…。あ‼︎」
「なに?どうしたの?」
…謝る気持ちと、感謝する気持ちは大切。まずはいつも迷惑かけてるレマに…。
「レマ、いつもありがとう!」
「…⁉︎な、なに突然⁉︎」
そ、そりゃ驚くよね、突然こんな事言ったら…。
「私、いつもレマの優しさに甘えてばっかりだったなって、今日気付いたの。今日も助けてもらったし。」
 
「…当たり前じゃん。『友達』だからね。僕ら」
レマは優しい笑顔で微笑んでくれた。ありがとう、レマ。私、レマのその笑顔、大好きなんだ。っていうのは内緒で…誰にも言わないでおこうっと!
「…突然、どうしたの?」
「あのね、さっき魔物さんに襲われて、わかったの。私ね、幸せ者だって。」
「え…?」
「私、ワガママだったんだ。欲張りだったんだ。みんな私のために色々してくれているのに、私はみんなのためになにもしていなかった。自分の事ばっかりでさ。…確かに自分の意思を持つことも大事だけど、時にはみんなの事も考えないといけないんだよね。」
「…フラウィア?」
…レマだから言えること。レマにしか言えない私の決意。
「レマ、私決めたよ!これからは私、ちゃんと植物以外の事も勉強する!体力もつけるぞー!でも研究家の夢は諦めない!えへへっ!これだけは譲れないもん!
「…そっか。」
「うん!…そのためには、スフレちゃんや家族にちゃんと謝らないとね。スフレちゃんには逃げてごめんなさいって。家族のみんなには、今まで言う事聞かなくてごめんなさいって。…早く、宿に戻ろっか、レマ!お家に帰ろうにも、もう夜中だから、危ないし…」
「…うん。そう…だ…ね。」
レマは何故か、少し悲しそうな顔をした。でも、すぐにいつもの優しい笑顔になった。…今の顔はなんだったんだろう。…レマは深く追求される事を嫌うから、あまり聞かないでおくけど…
「…いこっ!」
「!」
私はレマの手をひっぱり、スフレちゃんとファイがいるあそこへ急いだ。あまり音を立てないよう、忍び足で。…ば、馬鹿な私でも、学習はするんだもん。
 
 
 
 
 
 
 
少女の成長に、いつも傍にいる少年は、何を思うのだろうか。
少なくとも、焦りや、孤独を感じている事だろう。少年はいつも少女の傍にいる。少女は家族から逃げていた。故に、少年も少女と似た境遇だった。だがしかし、少女は逃げる事をやめようとしている。向き合おうとしている。今にでも自分から離れていきそうな彼女を見て、逃げることをやめようとしない少年はどう行動するのだろうか。逃げ続けるのだろうか。それとも…
 
「…フラウィアはやっぱり強いなぁ。でも、僕は君以外の全てに向き合う事はできない。みんな信用出来ないんだよ。みんなみんなみんなみんなみんな…。
 
………少年は一言、弱音を吐いた。だがしかし、この声は、少年が一番信頼している少女にも届かないのだった。
 
ーつづくっきー
マイ「ふぁあ、途中でなに書いてんのか私でもわかんなくなっちゃいました」((
レマ「をい」
マイ「うう、でもフラウィアの成長は必要なんだよぉぉ勘弁してぇえわ」
レマ「ハイハイ言い訳乙だね!あ、みなさんありがとございやしたーw」
ス「またスフレの出番なかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
レマ「うっさい」