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不定期更新しますですー

Hope possess

先日は、マッドさん、リーナさん、そして特殊な人間2名をみつけることが出来た。(私のお兄ちゃんと雷田先輩)

そして今日は臨休が明け、再び学校生活が始まった。病院に入院してた人たちは、ユウさんが弱ったおかげでユウさんの毒の効果が薄れたのか、半分くらい回復して学校に来ていた・・・が、まだ完全に回復してない人もいるようだ。火奈美ちゃんとか。

私たちは学校生活を送りながら、お兄ちゃん、雷田先輩のパートナーの精霊を探すことになった。・・・ちなみに、ユウさんは再びヒロさんにどこかに消されてしまったらしくて、行方不明だ。

で、今現在放課後、私はいつも通り部室に向かっていた、のだが・・・

結「樹理華ちゃん」

この学校の生徒会長であり、由乃ちゃんの姉でもある園澤  結花さんに声をかけられた。

樹「こ、こんにちは、結花さんっ!」

結「そんなに怯えないでよ、何もしないから・・・」

樹「す、すいません・・・」

生徒会長っていうと、ふとあの人を思い出しちゃうから・・・結花さんもちょっと怖いんだよなぁ、いや、結花さんとあの人は全く違うってわかってるけど、ううん・・・。難しい・・・

樹「それで、結花さん、いったい何の御用で?」

結「ああ、えーと、2つほど用があってね、1つは・・・今日の由乃、ゲームやってた?」

樹「え・・・えぇ。」

昨日、全くゲームをやってなかったから、そのせいでゲーム不足に陥ってしまったらしい。朝学校に着いた時から、先生に怒られようが宿題増やされようが無視し続けて1日中ゲームやってたから・・・。

結「・・・はぁ、帰ったらまたお説教ね」

樹「あはは・・・お、お疲れ様です。で、もう1つの用とは?」

結「・・・樹理華ちゃんって、大地君と仲がいい?」

樹「・・・えっ」

大地君って、鹿島さんだよね?なんでいきなり鹿島さんの名前が?ま、まあいいや、答えておこう。

樹「そ、そうですね、仲が良いというか友だちの知り合いというか、要するに他人なので、仲が良いというわけでもないですっ」

・・・はっ!私は今最低な発言をしてしまった‼︎一緒に戦ってくれる人を他人だなんて‼︎で、でもでも、そんなに仲良くないし、鹿島さんも未だにちょっと怖いし‼︎ううう・・・。

結「あら、じゃああまり仲がいいってわけじゃないのね。ならよかったわ!」

樹「・・・えっ?」

仲が良くないならいいって、どういう事・・・?

結「実は、生徒会室に、一昨年の先輩の忘れ物を見つけたの。」

結花さんは、灰色の鍵付き日記張を鞄から取り出し、私に見せた。

日記帳の表紙には、『3年3組   鹿島』とだけ書かれていた。

樹「・・・これは?」

結「これは大地君のお兄さんのもの。これを鹿島先輩に渡したいのだけど、私、鹿島先輩の家や連絡先知らないから・・・」

樹「ちょ、ちょっと待ってください!私も知らないですよ?だいたい転校してきてまだそんなに経ってませんもん‼︎」

結「えっ、ああ、いや、樹理華ちゃんに届けてほしいんじゃないのよ⁉︎大地君に、これをお兄さん届けるように頼んで欲しいだけよ。」

樹「え、な、何故私に?」

結「・・・大地君、最近、由乃みたいに仲が良い友達に対して、なんだか避けてるような気がしてね。だから、大地君の事を知っていて、あまり親しみがない人に、これを頼むしかないのよ。それに、大地君の事を毛嫌いしている子が結構多くて・・・中々引き受けてくれる人がいないの。だから、お願い、樹理華ちゃん‼︎」

樹「・・・なる、ほど。わ、わかりました!頼んでみますね。」

結「!ありがとう、悪いわね。じゃあ、よろしく!」

樹「は、はい!」

・・・あ、でも待って。鹿島さん、確かお兄さんの事あまり良く思ってなかったような・・・大丈夫かなぁ。

ア「樹理華ちゃーん!じゃあ私は先に部室、行ってるよ!」

樹「あ、うん。じゃあまた後で。」





鹿島さんはまだ教室にいるかな、と思い、2年1組の教室に向った。

思ったとおり、鹿島さんは1人・・・いや、マッドさんもいるから2人で、真っ白な紙を置いた机とにらめっこしていた。

ちょっと怖かったが、勇気を出して話しかけてみた。

大「あー?蒼野さん?なーにさー?ただいま部活なうなんですがー。」

樹「あ、あ!すいません!・・・って、部活?部室には行かないんですか?」

大「・・・あんのねー、部員1人しかいないんだから、部室なんてないに決まってるじゃない?昔はあったみたいけどー。だから新聞部の活動はここでやってるわけよ。」

樹「そ、そうなんですか」

大「で?何か用なんでしょ、なるべく手短かにねー?忙しいからさ」

樹「す、すいません。・・・えっと、これ」

恐る恐る、私は先ほど結花さんに託された日記帳を鹿島さんに手渡した。

大「・・・なにこれ。『3年3組鹿島』・・・こんなもの僕持ってたっけ?ていうか僕、まだ3年生にすらなってないケド。・・・あ!これ、まさか⁉︎」

樹「お、一昨年の鹿島さんのお兄さんの忘れ物だそうです。結花さんに頼まれて、渡しに来ました」

大「・・・ああ、ね。そゆこと。」

鹿島さんは、顔を引きつらせながらイヤイヤ受け取った。

マ「ダイチ君〜大丈夫〜?顔が怒ってるよ〜?」

大「・・・あはははは、問題ないさ、あはははは」

・・・やはり、お兄さんの事をよく思ってないのかな。顔がひきつっているし、怒りのオーラがメラメラと・・・。

大「・・・でも、ご生憎様。今、コレはあいつには渡せないな」

樹「え?どうして?」

大「そりゃあ・・・、あ、知らないか。知らなくて当然だよね。そもそも転校したばっかの子が知ってるハズないしねぇ」

樹「え?い、一体何を?」

大「・・・はぁ。なんでもないよ。ていうか、早くどっか行ってよー。僕はこのとおり忙しいんだってば。」

樹「ひっ!あ、えと、はい、わかりました、すみません!失礼します!では!」

私は怒ってる鹿島さんから逃げるかのように教室を出た。

樹「・・・やっぱり鹿島さん、怖いよぅ・・・」

・・・さて、部室に行こう。






樹「失礼しますー」

いつものように私は、部室へ入った。翼ちゃんは今現在機械を造っており、絶対に話しかけてはいけないオーラがピリピリとたっている。一方、由乃ちゃんもゲームに夢中で、翼ちゃんと同じようなオーラをたてている。

話しかけても大丈夫そうなのは、雷田先輩と珍しく来ていたお兄ちゃんだった。

勝「よーっ!蒼野、遅かったなぁ。何してたんだ?」

樹「ああ、結花さんに頼まれて・・・色々やってました。」

浩「結花・・・ああ、園澤  結花、生徒会長兼、剣道部部長か。」

勝「結花さん‼︎結花さんに会ったのか‼︎羨ましいぜ‼︎ちくしょう‼︎」

結花さん・・・?雷田先輩と結花さんって、同級生だよね。何故「さん」をつけて・・・?あ、いや、私も人のこと言えないけど、それは呼び捨てで呼ぶのが怖いから で・・・。でも先輩は呼び捨てを怖がるような人じゃない。むしろ男女関係なく初対面の人に堂々と呼び捨てしてるのに、何故結花さんだけに?

浩「・・・樹理華。」

樹「?」

浩「雷田の好きな人は、園澤姉だから」

樹「・・・ええええ⁉︎⁉︎そうなの⁉︎」

勝「おっ、おおう。」

雷田先輩は、顔を真っ赤にすると、そっぽを向いてしまった。

ア「わー、勝太に好きな人か!あはははは、ちょっと笑っちゃう!

勝「うっせ‼︎だいたいあの人に惚れないやつがどうかしてるぜ!美人だし、誰に対しても優しいし!剣道部で最強だし!あの人を見ただけでも俺は・・・・・・」

先輩は長ったらしく結花さんへの愛を語り始めた。申し訳ないけど、私はそれを無視をした。

浩「そういえば、頼まれ事って、何だったんだ?」

樹「あ、えっと、それはね・・・」

お兄ちゃんやアラルちゃんに、今までの経緯を話した。

浩「・・・なるほどな」

ア「大地のお兄さんかー、そういえばそんな話を聞いた事あるような気がするよー。」

勝「話を聞けー‼︎‼︎」

ア「勝太、うるさい!」

勝「う、うう」

浩「・・・で、雷田。今の話、聞いてたか。」

勝「う、うう、聞いてたよ。一応な。」

ア「ねえねえ、私、鹿島のお兄さんがどんな人か気になる!勝太、教えてよ!」

勝「あー?何で俺が?」

ア「だってだって、一昨年、鹿島のお兄さんが3年生ってことは、勝太はまだ1年生だったはずだからね!多分知ってるかなー!と!

樹「・・・あ、確かに」

・・・前々から言ってた、鹿島さんのお兄さん・・・一体どんな人物なんだろう。あの鹿島さんがイライラするほどの人だから、鹿島さんより怖い人なのかなぁ。

勝「・・・んー、鹿島の兄貴ねぇ。・・・・・・あ‼︎鹿島!聞いたことある苗字だと思ったら‼︎思い出した‼︎鹿島先輩は、この学校にいた時は結花さんみたいに生徒会長を務めていて、んでんで、すごい有名な人だったんだぜ!あ、過去形になってるけど、今の3年の間でもまだ有名だぜ」

樹「え?有名って・・・わ、悪い意味で?」

勝「ちげーよっ、なんでそうなるんだよっ」

樹「す、すいません」

だって、あの鹿島さんがあんなに怒る人だから、悪い人なのかなぁ、と・・・。

勝「・・・おホン、鹿島先輩は、結花さんのように優しい人で、よくボランティア活動や実行委員を自分から進んでやってた人なんだ。」

浩「・・・ほう」


勝「更には後輩の相談や悩みも聞いてくれてたから、後輩らは鹿島先輩に感謝しまくってるわけだ。2年経った今でも。

話を聞いていると、自分からなんでも進んで実行出来て、とっても優しい、いい人なんだな、と理解出来る。

勝「今じゃ、あの人、高校2年だよなー。何してっかなー?今度結花さんと一緒に挨拶しに行きたいんだけど、どこの高校に進学したのかも、家の場所すらもわからないしな。あ!鹿島弟ならわかるはず!」

樹「あ、鹿島さんにお兄さんの事を聞くのはやめた方がいいと思いますよ!

勝「えー?何でだ?」

樹「な、なんとなく・・・です」

勝「えー!」

・・・鹿島さんが、お兄さんに対して怒ってる理由がわかった気がする。

上が優秀であるほど、下は劣等感を感じるものだ。

私にはよくわかる。お兄ちゃんはとっても優秀な人だから、下である私はすごく小さいものだと感じてしまう。そして、周りの人たちに上と自分を比べられ、更に自分の価値がわからなくなってしまう。

・・・もしかして、鹿島さんは、自分と私を重ね合わせて、あんな事を言ってくれたのだろうか。・・・なんて、考えすぎ、かな。

ア「ところでさ、大地のお兄さんの名前は?」

勝「あー?鹿島先輩の名前?

鹿島  優介(かじま  ゆうすけ)さんだぜ。」

ー続く。

今回はいつもより短いですwすいませんw((

らるちゃんのストーリーはちょっと待ってくださいっ、まだネタが((

あ、そうだ。名前しか登場してないけど、キャラ紹介しておきますね。

鹿島   優介(かじま  ゆうすけ)   男

大地の兄。現在は高校2年生だと思われる。当時は生徒会長、または新聞部部長を務めていた。自分から進んでボランティアなどを実行していた。後輩からも慕われていたという。
容姿・・・不明

さてさて、次回はやっと色々と進むと思います多分!((

ではでは!最後までみてくださってありがとうございました!
P.S書きたい小説が多すぎて困るです(らるちゃんとかクロバとかアザメとかミドリハとか)((