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不定期更新しますですー

自然がない街 6

※グロ注意!!


「ごめんなさいっ!!」

「えっ」

朝、起きた瞬間、聞いた言葉はそれでした。

 

 

 

「と、突然どうしたんですか?え?え?」

フラウィアちゃんは何度もペコペコと謝っていました。とりあえず、スフレはどうしたらいいかわからなかったので、顔を上げてくださいと言ってなんとか落ち着かせました。

「ううー…」

「それで、あの。」

落ち着かせたのはいいものの、スフレ自身も困惑してきてしまいました。フラウィアちゃんになんて声をかければいいか、わからなかったのです。でも、逆に向こうが謝ってきて。てっきり、スフレ1人が悪いものだとばかり思っていましたが。

「…あのねっ!」

「…?」

「スフレちゃんの言うとおり、確かに、みんなを心配させちゃうのは、悪い事だと思うの。それなのに、私ね。自分勝手な我が儘で逃げちゃった。だから、ごめんなさい。」

先程の興奮していた時とは違い、今度は落ち着いた口調で、また頭を下げていました。

「…いえ」

スフレも、なにか言わなければ。昨日考えた事を、まとめて…

「ス、スフレも、何にも知らない癖にでしゃばった事を言ってしまい、その…ごめんなさい!」

スフレも、急いでベッドから降り、フラウィアちゃんのように、深々と頭を下げました。

「ス、スフレちゃんは何も悪くないんだよ!?私が悪いの!逃げちゃったから…」

「いや!スフレが悪いんです!変なお節介焼いて…何様って感じですよね!本当にもう!」

何故かスフレとフラウィアちゃんは、『私が悪いの』大会を開催していて、いつの間にか数十分くらい経っていました。その後、スフレ達は、もうなんだか色々と可笑しくて、大声で笑っていました。けど…

「あんたらうっさいわね!!ここ何処だと思ってんの!?他のお客様のご迷惑になるんだから少しは声控えなさい!!」

「「ごめんなさい!!」」

今度は『2人でファイちゃんに謝る』大会が開催されました。

 

 


「うー、ファイ怖いよぉ。」

「怖いもなにもないわ。」

ファイちゃんはふぅ、と溜め息をつき、てってとどこかへ歩いてしまいました。

「次からは気をつけようねスフレちゃん…!あの怒りんぼうファイを怒らせたら次はないよきっと!!」

「そうですね…!静かにしなければ!」

いつの間にか、私達には気まずい雰囲気もなく、いつも…いや、出会ってからまだそんなにも経っていないのにいつもというのはおかしいかもしれませんが、出会った時より楽しくお話出来ている、と思います。

 

「あ、忘れてたよスフレちゃん!」

フラウィアちゃんは、頭上に豆電球を出現させた後、スフレに手を伸ばして言いました。

「仲直りの握手!」

「握手?仲直りする時って、握手するものなのですか?」

「そうだよ!また仲良くしようね!って意味で!」

握手…なんだか照れくさいですが。

スフレはフラウィアちゃんの手を握り、2人で声を合わせて言いました。


『これからもよろしくね!』


「えへへ、嬉しいなっ!仲直りー!」

フラウィアちゃんは握手し終わったあと、くるくるとその場で回っていました。目、回らないのでしょうか。…あれ、そういえばなにか忘れているような気が…?…なんでしたっけ…?…あ。

「そういえば、レマ君は?」

スフレがはっと思い出したように言うと、フラウィアちゃんは

「あああああああ!!忘れてたぁぁぁぁ!!!!!!」

「うっさい!!」

フラウィアちゃんは雷の音のように叫び、雷の速さでファイちゃんが現れ、ゲンコツを喰らわせていました。

「うううう…」

「何度言えばわかんのかしら?ねぇ?しかもあれからまだそんなに間も経っていないんだけど?なに?あんたそこまで馬鹿だったの?」

「あわわわ…」

ファイちゃんから鬼のような凄まじいオーラを感じます!これは危険です!正直スフレもビクビクしてます!

「…ったく、で?何を忘れてたっていうのよ」

ファイちゃんは頭を掻きながらまた溜め息をつきました。溜め息ばかりすると幸せが逃げると聞きますが…いや、そんなことは置いといて。

「ううー、何から説明したらいいかなぁ…まず、私、スフレちゃんに謝ったら家に帰ろうと思ってたの。心配させちゃった家族に謝りに行こうかなって」

なるほど…でもレマ君はいったい…正直、まだレマ君は怖いですが、ちゃんと仲直りしたいですし。

「レマは一足先に帰るって言ってたよ!今はお家にいると思うよ?」

「そうですか…あの、フラウィアちゃん、よければそこへ案内していただけませんか?」

「え?レマのお家?いいけど何で?」

う、うーん。言って大丈夫なんでしょうか?レマ君はフラウィアちゃんとすごく仲いいみたいですし…ひとまず。

「ちょっと、用があるので。」

レマ君とも喧嘩したことは保留…とりあえず言わないことにしました。

「そっか!わかったよー!」

「なに?あんたらどっか行くわけ?」

「うん!お家帰るの!あと、レマのお家にも行くの!」

「レマ…あのいけすかない野朗か…ねね、ちょっと私もついてっていい?丁度お手伝いはお休みだから、暇だし。…あ、出番欲しいわけじゃ、ないのよ?うん。」

意外な発言でした。ファイちゃんも来る…?何故に…?あ、お休みだからか。ていうか、え?出番?

「いいよ!あ、ちゃんとお金は置いておくからね!」

フラウィアちゃんは考える間もなく、すんなりと許可をしました。さすがフラウィアちゃんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

徒歩約30分。疲れたですぅぅ…

フラウィアちゃんが住んでる街。そこはなんと、全てが金属で出来た街でした。

道路も家もその屋根も、全て金や銀、鋼鉄で出来ていました。地面を叩くと、金属特有のゴオーンとした音が響き渡りました。空に飛んでいる飛行物体(飛空挺)すら、ギンギンに輝いて見えます。

「ここはメルヘイスといって、金属で出来ている街なの!」

「や、それは見ればわかるでしょうよ。でっかく門のところに名前書いてあるし。町並み見れば一目瞭然だわね。」

ファイちゃんはフラウィアちゃんに、ちょん、っとツッコミを入れました。

「頑丈なんだぞー!すごいんだぞー!」

フラウィアちゃんは誇らしげな顔でニコニコ笑っていました。

それにしても、随分と硬い街です。地面すら鋼鉄で出来ているんだから、砂一粒すら見当たらないです。こんなに頑丈な街なら、どんな災害でも怖くない気がします。火事でも起きない限りは…って、なんでこんな事考えてるんでしょう。

「でも」

…?

「この街には、自然がないんだよ。あるとしてもそれは作り物。」

…フラウィアちゃん?…どうしたんでしょう。フラウィアちゃんにしてはやけに静かな…

「ささ!早くレマん家行こう!」

「あ、こら!」

ファイちゃんとスフレは腕を引っ張られ、何事もなかったかのように連れられました。さっきのフラウィアちゃんは一体なんなんでしょうか?…深く追求しても、また傷つけてしまうから、追及しないでおきましょう。

 

 

 

 

 

 

フラウィアちゃんに案内された場所に進んでいくと、どんどん人や周りの建物がなくなっていきました。かわりに、奥に進むと、巨大な建造物がありました。見上げていると首が痛くなってきました。ここもやはり金属で出来ているんですねー。
「レマの家、あそこのおっきいゴーテーだよ!」

「うわ、大豪邸じゃん!あいつこんな所に住んでるの!?やばっ、大金持ちじゃん!!」

ファイちゃんはびっくり腰を抜かしていました。そして、なんだか羨ましそうな目であの豪邸を見ていました。

「レマー!いーるー?おーい!」

フラウィアちゃんは扉をゴンゴンと叩いていました。

「あぅぅぅ、痛いよう・・・」

手を傷めていました。そりゃあ、あんな硬そうな扉を叩いたら、痛くなって当然ですよね…。

「うーん、いつもならすぐに出てくるんだけどなあ。おかしいなあ。」

「どっか出掛けてるんじゃないの?」

「それはないよ!だってレマは…ん?」

「どうしたんですか?」

フラウィアちゃんが扉を触りながら話していると、なんと、扉が…

「開いてる…わね。」

「あれれ、鍵かけ忘れてたのかなレマ。不用心だよー!」

「あははは…」

「もう!勝手に入っちゃおう!!」

えぇ…いいんでしょうか?人のお家に勝手に入るなんて。…後で怒られやしないでしょうか。うう、でもフラウィアちゃんがいるから大丈夫、なんとかなるという謎の安心感があります。

ーーードンッ……

家にお邪魔した瞬間、どこかから重いものが落ちたような、そんな音が聞こえました。

「あれ?今なにか聞こえなかった?上の方から」

「まさか幽霊?いやいや、今昼間だし。」

ゆ、幽霊…あまり得意じゃないですぅぅ、怖いですぅぅ……

「もしかしたらレマかな?2階にいってみよう!音の大きさからしてそんなに遠くないよ!」

「で、ですね!」

…それにしても、こんなに広い豪邸なのに、人1人も見当たらない。スフレは無知だからよくはわかりませんが、こんなに大きくて広い場所、使用人か誰かくらいいてもおかしくなさそうなのに。あの「ドンッ」という音以来、物音1つしません。レマ君以外誰もいないのでしょうか。いや、レマ君がいると決まったわけじゃありませんが。

…何故だろう、嫌な予感、胸騒ぎがする。…気のせいだとありがたいのですが。

ーーーーーーーーーーーーーーー

 「だぁぁぁ!意味がわからない!」

フラウィアに託されたこの紙、意味がわからない。
あのネズミ帽子、なにがこの紙見ておくといいよ、だっ‼︎こんな文字見た事ないんだけど!


それは、今朝起きた出来事だった…。
「この紙、全く読めないんだよー。レマ、これわかる?」
『Please look for a            』と書かれた紙を渡された。なんぞこれ。僕もわかんないんだけど。でも、フラウィアに頼られるのはこの上なく嬉しい。ここは期待に答えたい。よし!
「うーん、わからないけど、家にある文献やら何やら見て調べてみるよ!任せて!フラウィアは頑張って仲直りしなよ!」
「え、う、うん!わかったよ!!」

 

 


フラウィアに『任せて!』なんてかっこつけて言った僕が愚かだったな…。はぁぁぁ…。

 「……」


 本で調べるにも、図書館は無理だ。たくさん人がいるところは、とある事情で行けない。少しでも見知らぬ誰かに見られたら即アウトだ。しかも、家にある本はすべて読み尽くしてある。だがこの紙の手がかりになる情報は一切ない。

…知り合いで頼れる人いないかな。…”あいつ”にだけは絶対頼りたくないし。グランディオスさんやアンドーテちゃんは…いや、フラウィアに頼まれたのにその身内に頼るってどうなんだ…。あー、僕人間関係が浅すぎるなぁ。他に頼れる人が思い浮かばない…

どうする僕。もういっそ『わからなかった、ごめんね』なんて言って諦めるか…?でも…

 『うん!…そのためには、スフレちゃんや家族にちゃんと謝らないとね。』

 突然、フラウィアの決意の、あの言葉が脳裏に浮かぶ。その瞬間、あの時のゾッとした恐怖感が蘇った。

フラウィアはにげる事をやめた。
 友達から。家族から。

 一方僕は逃げたまま。逃げたままでなにもしようとしない。このままじゃ僕は置いていきぼり。焦りと孤独感が僕を蝕む。痛い。痛い。

 逃げたままのフラウィアでよかったのに。そうすればずっと一緒に。2人で、いられたのに。2人ぼっち…なんてね。僕はあのままでよかった。なのに…ああ、諦めたら今度はきっと見放されて…

思えば、フラウィアがあんな事言い出したきっかけは…スフレってヤツが現れて、その次にフラウィアの親友って名乗るやつが現れて…それで……。

 「クソッ‼︎なんでこんな嫌な気分で調べ物しなきゃ‼︎全部あいつらのせいだ…よっ‼︎」

ヤケになって机を勢いよく叩き、紙や本の棚をぐしゃぐしゃにした。すると、喉に激痛が走ってしまった。

 「っ…‼︎ゲホッゲホッ…ゔぇっ…」

しまった、叫びすぎた…
口から鉄の味がするなにかが出そうになったけど、必死にそこらへんに置いてあったタオルで口を抑え、それを防ぐ。

 「…ぜぇ」

まだ気持ち悪い感覚が残っている。あー、邪魔だ。こんな感覚。いっそ体ごとなくなってしまえばいいのに、なんて、
つい思ってしまう。…いつも。

 

 

 

 

 

 

 


…でも、この嘔吐感のせいで思い出せた事がある。自分の事を。

 「…1人で、答えを見つけないといけない。一刻も早く。」

 誰かに頼ったら負けだ。1人じゃなんにも出来ない役立たずになんてなりたくない。いつの日か自分自身に誓った、誰にも、フラウィアにすら言っていない僕の夢ためにも僕は…1人で、何でも出来るように、しなきゃいけないんだ。…なんでこんな大事な事忘れていたんだろうか。ああ、フラウィアの事で頭いっぱいだったからなぁ。トホホ。

 

 「…フラウィア。待ってて。すぐ、すぐに…調べるから…あはははははは…」

…少年は、読み尽くしたはずの本を再び読み始めた。無駄だというのに、何度でも。
…少年の黄色い目は、未来を見据えられないほど、虚ろで光がなかったという。

ードタッ

 しばらく時間が経つと、とても重いなにかが落ちる音がした。音がした近くには、真っ赤な赤い液体が床にこぼれていたという。


 「あ…あぁ…しまっ…た…薬…あった……っ」

……少年は震えながら青白い液体が入った容器をポケットから出し、一滴だけ飲み干した。だけど、それで力尽きてしまったようで、少年は意識を手放してしまった。青白い液体は、容器からこぼれ落ち、あの謎の紙を濡らした。

 

紙にはこう書いてあった。

 『探してください。   を 』

ーつづくー


スマホ壊れました。


電源はつくんですが一切操作ができませぬ。だからLINEがぁぁ((
というわけでしばらく連絡とかできそうにないです。しかもバックアップしてなかったからデータ消えるかもです、アボンです。なので今まで送ったり送ってもらったりした画像消えちゃうぁぁぁぁトークも消える((
萎え萎えMAXです、だれか癒し頂戴((((


い、以上6話と現時報告でした。((

 

振り返る冒険記 -おさらいー

※メタいです。セリフ多いです。あまり深く考えたらお終いです。

アイコン説明

ファイ=ファ「」 フラウィア=フ「」 アウォー=ア「」

レマ=レマ「」 スフレ=ス「」 紫ネズミ=紫「」

ア「…さて、やってまいりました。おさらいタイムです。おさらいの司会は、おr…私、アウォーが行います。本日は、どうも、お付き合いください。」(棒

ファ「同じく、司会、ファイよ‼︎」
レマ「ちょっとちょっとー、アウォー君、棒読みじゃなくちゃんとやれってのーw」
ア「…うるさい。だいたい何故俺が…こういうのは得意じゃないのに。」
フ「えっとね…本編で出番が少ないから、だって!」
ア「……」
ファ「……っ」
ス「あわわ、2人とも石になっちゃいました!」
ファ「っ…ま、まだ、出番はあるわよ…あ、あはははは…そうよ、ま、まだ始まったばかりなんだから…私たちの冒険は始まったばかりよ‼︎‼︎」
レマ「なに打ち切り展開みたいな事言ってんだか。だいたい、このお話、そんなに長く続かない予定だしねー。」
ファ「がっ…‼︎あっ…‼︎…ね…‼︎」
ス「ショ、ショックのあまりかける言葉を失ってるみたいです‼︎あわわわ」
ア「…『予定』だろう?…つまり、長く続いてしまう可能性もあるという事だ。」
フ「おお!」
レマ「あらー、痛いとこ突かれたかー、まあ、予定…なんだけど…作者、僕とフラウィアの方が書きやすいってさ!だから、続くとしても僕らがたくさん出るかも!w」
ア「……」
ファ「……」
ス「ふ、2人から不吉なオーラを感じます…」
レマ「あははwなんでもいいからさっさと始めてくんない?w僕帰りたーいw」
ファ「出番多いからって調子に乗って…‼︎見てなさいよ‼︎これからはあんたらより出番むしりとってやるんだから‼︎」
レマ「はいはい、がんばっちww」
フ「『あんたら』?私もかな?」
 
 
ア「…あいつらは放っておいて、さっさと始める。まず、メインタイトルは『忘れられた冒険記』そして第1話のタイトルも忘れられた冒険記、だ。」
フ「なんかかっこいいね!」
ス「忘れられた冒険記って、どういう事でしょうね。」
フ「うーん、わかんない…」
ア「……この話の内容を箇条書きで簡潔にまとめると。1、フラウィアと変なのが花畑で遊んでいた。」
レマ「ちょ、変なのって誰だy」
ア「2、スフレという謎の少女が倒れているのを見つける。聞いたところによるとスフレは記憶喪失のようだ。3、再びスフレは倒れてしまった。フラウィアと変なのはファイの叔母さんが運営している宿へ辿り着く。以上だ。ちなみに、ここにいる全員、みな1話で登場している。」
レマ「いぇい!にしても記憶喪失って、言っちゃうとゲームとかではありがちなネタだよねぇ。」
ア「…記憶喪失。主な原因は自らの悲惨な過去からの自己防衛、激しい身体の衝撃。あと、これは非現実なものになるが、何者かに記憶を消される等」
ファ「あんた話長い」
レマ「そんなんだから出番少ないんだよー。」
ア「…………」
フ「わ、黙っちゃった…」
ス「うーん。スフレは一体なにが原因で…?」
ア「…さあな。知る由もない。」
 
 
 
ファ「んじゃ、第2話、いくわよー‼︎第2話は…私とフラウィアが主にお喋りしてるわねっ!」
フ「えへへ、私とファイは大親友なんだよーっ‼︎」
レマ「……あははっ?wそかそか、大親友、かぁ…」
ス「あわわ、レマ君からとてつもない殺気を感じます…‼︎恐ろしいですぅ…」
フ「どしたのレマ?」
レマ「ん?なんでもないよ!」(コロッ
ス「…変わり身早いですね」
ファ「…そうね…。さて、話戻るけど。楽しいお話をしていたのもつかの間。私は部屋から出ていき、その後フラウィアとスフレは喧嘩してしまい、フラウィアまでもが勝手に部屋から出て行ってしまったのよね。ついでにあのカス野郎も」
レマ「カス野郎ってー?ww」
フ「ううう、喧嘩の原因は私なの、私が逃げたからぁぁ…」
ス「いえ、スフレが余計な事を言ったばかりにぃぃ…」
ファ「…はぁ。なんで喧嘩したか、どっちが悪いかは説明するより自分でちゃんと見たほうがわかるわよ。」
紫「…ドロドロとした人間関係は口で説明できるほど、簡単なものじゃない、という事か。」
ファ「そー、そー。ってあんた誰!?」
紫「…さあね。ま、今は紫ネズミとでも呼んでおけばいいよ。本編じゃまだ名前言ってないし。」
ファ「は、はぁ…。」
レマ「(スルーされたし)」
ス「ああ、紫ネズミ君は、2話からでてきましたよね!ちょこっとだけしか出番ありませんでしたが!」
フ「そうだっけ?」
紫「…まあ、ね。じゃ、次は3話。」
 
 
 
ア「…3話。これはあまりストーリーに関係ない、ギャグ話だぞ?説明する必要があるのか?」
レマ「あんまないんじゃね?キミとスフレさんが目玉焼きの話したことくらいしか覚えてねーよ?大体。」
ファ「目玉焼き…なんで目玉焼きの話になったのよアレ」
ス「ご、ご想像にお任せします…」
ア「同意見…」
ス「でもでも!またまた紫ネズミ君、ちょこっとだけでますよね!あ、ネズミ君の登場場面は、ノベルゲームなどをやってる人はよくわかると思いますが、伏線です!」 
ファ「ふーん、てか、あそこ以外でも重要な場面とかないの?」
紫「……俺の登場場面以外でも……てる…かもね。」
フ「ん?なにか言った?」
紫「いや、なにも。」
 
 
 
 
ファ「じゃあ次4話ね!」
フ「今まではスフレちゃんサイドだったんだけど、次は私サイドになったんだよ!」
ファ「そ、そ。で、なんだっけ、フラウィアのアホはまた花畑に行ったのよね。しかも夜中に。」
フ「うう、ごめんってぇ…」
レマ「アホはキミだr」
ファ「あ?」
レマ「おぉ、怖い怖いww」
フ「うー、喧嘩はやめてよっ!」
レマ「ご、ごめんね?フラウィア!」(あわあわ
ス「…変わり身早いですね。」
ア「…そうだな」
フ「うー、えっとね、花畑に行った私は、色々と考え事をしてたの。家族の事や、スフレちゃんやレマやファイの事。で、考えてるうちに、変な紙を拾ったの!でも、残念な事に、私はその紙、全く読めなかったんだぁ。だから、レマに紙の内容を聞きに行こうと、宿に戻ろうとしたんだけど…突然魔物が襲ってきちゃったの!でも、誰かが助けてくれたの!」
ス「スフレの知らないところでそんな事が…大丈夫でしたか?フラウィアちゃん!」
フ「え、う、うん!大丈夫だよ!」
 
 
 
レマ「…で、その展開のまま5話に入るわけだけど。フラウィアの目の前には僕と…」
紫「…俺」
フ「そうそう!誰かっていうのはこの2人、レマと紫ネズミ君なの!2人ともすごいんだよ!あっと言う間に魔物さん倒してたんだあ!特に紫ネズミ君のお札攻撃がすごかったんだよー!」
レマ「へ、へぇぇ、そそそそ、そっかぁぁ…」
ファ「…震えてるけど大丈夫?」
レマ「別にっ‼︎なにも‼︎問題ないさ‼︎」
ス「レマ君怒ってますね」
ファ「…そういや、レマのやつコメント欄で心配されてたわね。ほら、最後の…
ア「…ああ。…あいつ、これから大丈夫なのだろうか。」
ファ「さあね?てか…私ら司会の出番も大丈夫かしら…?」
ア「…もしかしたら、もうあまりないかもな。」
ファ「まじ?あの幼馴染みカップルにずっと出番とられたままと。嫌だわー。」
ア「…まあ、作者の気分次第だろう。」
ファ「うへぇ…。待つしかないわけぇ…。」
ス「ま、まあまあ。スフレや紫ネズミ君だって、あの2人ほど…ねっ?」
紫「……」(帽子を深く被る
ア「…スフレと紫ネズミは、これからバンバン出るみたいだぞ。」
ス「まじですか‼︎」
紫「…そう。」
ファ「よかったわね。出番あるやつは‼︎」
ス「うわわわわ、怒らないでくださーい‼︎番外編でも喧嘩してどうするんですかぁぁぁ‼︎」
 
紫「…さて、次回はフラウィアさんとスフレさんが仲直りするみたいだね。…今回、2人とも何事もなかったかのように仲良くお喋りしてるけど、飽くまで番外編だから、深く追求したらダメだよ。…じゃあ、ばいばい」

ネズミ帽子と華の決意 5

※今回グロいですん

そこには…

 
「消えろっ!!!消えろっ!!!フラウィアを傷つけた事後悔しながら死ねぇっ!!!」
 
「……」
 
いつも私の名前を呼んでくれるレマと、ネズミの帽子を被った紫髪の男の子がいた。2人はさっきの魔物さんと戦っていた。
 
「ほぉら!くたばれぇぇ!!!」
 
レマは魔物さんに向かって護身用のナイフを投げた。ナイフは顔に命中して刺さってしまっていた。魔物さんはうめき声をあげていた。魔物さんは、苦しそうにナイフを顔からとった。
 
「…きみうるさい。」
 
ネズミ帽子の子は、赤、青、黄色のお札を、華麗に魔物さんに投げつけて攻撃していた。赤いお札からは、紅色の薔薇が、青いお札からは、蒼い刃が、黄色いお札からは花火のように弾けた黄色い炎がでてきて、魔物さんを更に苦しめていた。薔薇の棘でつらぬかれ、蒼い刃で串刺しにされ、黄色い炎は魔物さんの逃げ場を燃やし尽くしていた。…あまり見ていられない光景だけど、見てしまっている自分がいる。
 
「うわぁ、随分とえぐい真似するねぇ…」
 
「…とどめだよ。」
 
帽子の子はそう言うと、紫色のお札を取り出して、それを倒れかけてる魔物さんにつけた。
 
「毒蛾(ドクガ)・呶琉爹(ドルテ)・風鈴澪(シルフィーネ)。
 
と唱えると、魔物さんの体は、淡い紫色の光に包まれた。すると不思議な事に、蝶…いや、蛾かな。無数の蛾となり、風に流されたように散ってしまった。…今までで一番怖い光景だった。さっきまで、暴れてた魔物さんが、跡形もなく綺麗に…いや、綺麗ではないけど、なんと言えばいいんだろう。とにかく、姿を消してしまっていた。なんなんだろう、あのお札。
 
「うわ、あ、あれどうなってんの…?」
 
レマも私と同じ疑問を持っていた。
 
「……毒蛾の札。毒を持つ蛾を撒き散らす札。この毒を植え付けられたものは蛾となり散って行く。」
 
「ひぃっ…怖いねぇw」
 
「…安心しなよ。瀕死状態、あるいは死体にしか効かないから。ところで、もう起きてるんでしょう、フラウィアさん」
 
「はぅっ!?」
 
うう、2人が怖かったから気絶してるフリして何とかやり過ごそうって思ってたけど…ムリだったなあ。
 
「え、あ、フラウィア!!」
レマは転びながらも、急いで私の元へ駆け寄り、頑張って起こしてくれた。
「うう、ごめんねレマァ…」
 
「いいって。それより何があったのフラウィア。あの変態魔物に襲われてたけど…。」
 
『何があったか』それは私の方が聞きたい。レマがなんでここにいるか、あの帽子の子は一体全体誰なのか。でも私から話さないといけないよね…。
 
「私、ちょっと気分が晴れなくて、いつものこの花畑に行ったんだ。そしたら、その…」
 
鼻歌歌って襲われたなんて恥ずかしくて言えないよう…どうしよう…。
 
「鼻歌を歌って、魔物にそれを聞かれて、襲われたんでしょ。そして何発も殴られた、と。」
 
「ふぇ!?な、なんで知ってるの!?」
 
「……」
 
帽子の子は私が質問すると、深く帽子を被り、そっぽを向いてしまった。私、なにかしたかな…?
 
「ちょっと、フラウィアを無視すんな!感じ悪いなあ!」
 
「……」
 
レマの声にも、帽子の子はそっぽを向いて返事をしてくれなかった。…なにかしたなら謝らなきゃ。
 
「あ、あの、ごめんね!私、きっとなにかしちゃったと思う!だから、ごめ…」
俺に謝るより君が迷惑かけた色んな人たちにその気持ちをぶつけなよ。それにキミは俺になにもしてないよ。」
「え……」
 
迷惑かけた色んな人たち…レマやファイ、それからそれから……。
 
「…あと、ひとつ言っておくよ。俺に感情なんてものをぶつけない方が身のためさ。それが謝罪の気持ちであれ、感謝の気持ちであれ。無駄だから。」
 
「え、な、なんでそんな事言うの?謝る気持ちも、感謝する気持ちも、大切なものなんだよ?無駄なんかじゃないよ!!」
 
「そうそう、大事大事ー。」
 
「……」
 
帽子の子は相も変わらずそっぽを向いたまま。…こっちがなにかを言っても何にも喋ってくれない。…でも、全く喋ってくれないわけじゃないから、いいっか。
 
「…脆いもの…なんだよ」
 
「え?なにが?」
 
「…何でもないよ。…じゃあね。フラウィアさん、レマ君」
 
帽子の子は私たちに背を向け、ひとっとびで木に登り、次にまた太い木の枝に乗り移った。きっとどこかへ行ってしまうんだろう。
 
「あ、待って!ねぇねぇ、名前!名前は!?」
 
せめて、せめて名前だけでも聞かないと。お礼、お礼をしなくちゃいけない。『ありがとう』って。助けてもらったんだから。
 
「……教える必要はない」
 
初めて私の質問に答えてくれた。でもその答えは私が求めるものと真逆だった。
「や、そういう問題じゃないっしょ、フラウィアは、キミにお礼したいんだとさ。」  
 
レマがそういうと、帽子の子はピタリと飛ぶのをやめた。すると、
 
「……レ。」
 
「えっ…?」
 
今、小さな声でなにかを言っていた。でも、はっきりとは聞こえなかった。もう一度聞…
「…そうそう、キミが拾ったその紙、よく見ておくんだね。」
 
「え、紙…?…あ!これ?」 
「ん?なあにそれ。」
先ほど拾った謎の紙を急いで取り出す。
『Please look for a                     』
全く読めないこの一文。この一文になにがあるっていうの…?
「ねぇ、この紙がどうしっ…あ。」
気付いた時には、もうあの子はいなかった。夜の静かな花畑は、もうレマと私しかいなかった。
 
「なんだったんだ、あいつ…謎だなぁ…」
「本当にね。レマはあの子についてなにか知らないの?」
「知らないよ…僕はフラウィアを追いかけてここに来て…んで、フラウィアが魔物に襲われてたから戦ったんだけど…いつの間にか現れたって感じだから。」
「そっか…。あ‼︎」
「なに?どうしたの?」
…謝る気持ちと、感謝する気持ちは大切。まずはいつも迷惑かけてるレマに…。
「レマ、いつもありがとう!」
「…⁉︎な、なに突然⁉︎」
そ、そりゃ驚くよね、突然こんな事言ったら…。
「私、いつもレマの優しさに甘えてばっかりだったなって、今日気付いたの。今日も助けてもらったし。」
 
「…当たり前じゃん。『友達』だからね。僕ら」
レマは優しい笑顔で微笑んでくれた。ありがとう、レマ。私、レマのその笑顔、大好きなんだ。っていうのは内緒で…誰にも言わないでおこうっと!
「…突然、どうしたの?」
「あのね、さっき魔物さんに襲われて、わかったの。私ね、幸せ者だって。」
「え…?」
「私、ワガママだったんだ。欲張りだったんだ。みんな私のために色々してくれているのに、私はみんなのためになにもしていなかった。自分の事ばっかりでさ。…確かに自分の意思を持つことも大事だけど、時にはみんなの事も考えないといけないんだよね。」
「…フラウィア?」
…レマだから言えること。レマにしか言えない私の決意。
「レマ、私決めたよ!これからは私、ちゃんと植物以外の事も勉強する!体力もつけるぞー!でも研究家の夢は諦めない!えへへっ!これだけは譲れないもん!
「…そっか。」
「うん!…そのためには、スフレちゃんや家族にちゃんと謝らないとね。スフレちゃんには逃げてごめんなさいって。家族のみんなには、今まで言う事聞かなくてごめんなさいって。…早く、宿に戻ろっか、レマ!お家に帰ろうにも、もう夜中だから、危ないし…」
「…うん。そう…だ…ね。」
レマは何故か、少し悲しそうな顔をした。でも、すぐにいつもの優しい笑顔になった。…今の顔はなんだったんだろう。…レマは深く追求される事を嫌うから、あまり聞かないでおくけど…
「…いこっ!」
「!」
私はレマの手をひっぱり、スフレちゃんとファイがいるあそこへ急いだ。あまり音を立てないよう、忍び足で。…ば、馬鹿な私でも、学習はするんだもん。
 
 
 
 
 
 
 
少女の成長に、いつも傍にいる少年は、何を思うのだろうか。
少なくとも、焦りや、孤独を感じている事だろう。少年はいつも少女の傍にいる。少女は家族から逃げていた。故に、少年も少女と似た境遇だった。だがしかし、少女は逃げる事をやめようとしている。向き合おうとしている。今にでも自分から離れていきそうな彼女を見て、逃げることをやめようとしない少年はどう行動するのだろうか。逃げ続けるのだろうか。それとも…
 
「…フラウィアはやっぱり強いなぁ。でも、僕は君以外の全てに向き合う事はできない。みんな信用出来ないんだよ。みんなみんなみんなみんなみんな…。
 
………少年は一言、弱音を吐いた。だがしかし、この声は、少年が一番信頼している少女にも届かないのだった。
 
ーつづくっきー
マイ「ふぁあ、途中でなに書いてんのか私でもわかんなくなっちゃいました」((
レマ「をい」
マイ「うう、でもフラウィアの成長は必要なんだよぉぉ勘弁してぇえわ」
レマ「ハイハイ言い訳乙だね!あ、みなさんありがとございやしたーw」
ス「またスフレの出番なかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
レマ「うっさい」

お知らせですん

私にとって残念なお知らせです。

なんと、スマホがパッパラパーになってしまいました。(要は壊れた)

 

壊れたってどういう風にかっていうと、最初は液晶がパカパカ外れちゃう(一部分だけ)だけで普通に使えた状態だったんですが、

日に日にどんどん外れていったので自力で直そうとしたら更に外れていきました。((

んー、うまく説明出来ないんですけど…スマホをたくさん床に落とせばわかりますよっ★((((

嘘です絶対落としちゃ駄目ですよ私みたいになっちゃうからそれだけは絶対((

 

で、本題なんですが、修理に出そうかと考えてるんです。

でも修理だすとLINEのトークやらゲームデータが消えちゃうって聞くから迷ってて…。でももうパカパカのスマホはもう嫌ですしぃぃ…どうしよう…うう、床に落としまくった私が悪いんですけどね(泣)あ、スマホはパカパカですが普通に使えますよ!使えないことはないんですけど、見た目が酷い有様に…

 

と、いうことでスマホ報告でしたぁぁぁ…あ、連絡できないわけじゃないのでいつでも連絡カモンベイベーですよ!!!!修理にだしたとしても予備だしてもらえるだろうし、父が帰ってこなきゃ出すにも出せませんし…ではでは!

 

・・・あ、これで終わっちゃうのもあれなのでスフレと紫ネズミ君が漫才しますぅ((

ス「ええ!?そんな無茶苦茶な!?」

紫「…やるしかないみたいだね。」

ス「酷いです、最近でてきたばかりなのにこの仕打ちぃ…」

紫「…ほら、やるよ。」

ス「酷いです、あんまりです」

 

 

 

 

 

ス「どうもこんにちはこんばんは!スフレはスフレといいます!」

紫「…紫ネズミ。本編じゃ名前はまだ言ってないから、言わないよ。」

ス「まだ非公開、というやつですね!あ、そうだ、スフレの好きなものをここで発表してしまいましょう!」

紫「いや、もう言わずともわかr」

ス「甘いものがダイスキです!特に、チーズケーキが!」

紫「あの小説見てる人だったら大体察しはつくでしょ」

ス「しょっぱいものと苦いものと…甘くないものは全部苦手です!」

紫「赤の他人から見たら糖尿病になるって言われそうだね」

ス「でもでも、甘辛いだとか甘じょっぱいだったら大丈夫なのですよ!」

紫「面倒臭いねキミ」

ス「紫ネズミさんは好き嫌いあるんですか?」

紫「俺の言葉ほとんど無視したよね。…まあいいや。お米とか、パンとか、穀物類が好きだよ。・・・・・・・・・特に七味唐辛子入りのチャーハンだとか激辛カレーパンだとか。…あ、一番好きなのは…キ、キムチ。」

ス「へぇ、以外です!てっきりスフレ、ネズミだからチーズって言うのかと思いました!」

紫「・・・ネズミがチーズ好きっていうのは迷信だよ?」

ス「え、嘘…」

紫「嘘だと思うなら自分で調べれば?あと、俺、あまりチーズ好きじゃない」

ス「ま、まじですか…!?」

紫「・・・まじだけど。…てか、これ漫才っていうか俺らの紹介文じゃないの。」

ス「あははは…ネタがないんですよきっと。」

紫「・・・やれやれ。・・・じゃあ、俺らはこれにて。さようなら。」

ス「ありがとうございました!」

 

憂う華は卑怯者 4

『帰る場所がちゃんとあるんでしょう?待っててくれる人がいるんでしょう?なら、ちゃんと帰らなきゃ駄目です。スフレと違ってあなたは……あっ!
 
…ああ、逃げちゃった。スフレちゃんの言ってること、間違ってないのに。…間違ってない、けど。私はあまり家に居たくないんだ。ごめんねスフレちゃん…。
 
私の両親は、勉強やお稽古とかを、しつこくやれやれっていう。私には別の夢があるっていうのに、みんなは私の夢を無視するんだもん。『絶対向いてない』って。だから私の夢を断定的に否定する人たちとはあんまり一緒にいたくない。
 
 
…私は、とある子に助けられた。『自分の意思、意志を持つことが大事。親に逆らったっていい。自分がやりたいようにしなきゃダメ。』って教えてくれた。その子のおかげで今の私がいる。だから私もあの子みたいに人に優しくして生きていきたい…のに、今日は…傷つけてしまった、スフレちゃんを。…私のために怒ってくれたのに、その優しさを自分で振り払っちゃったんだ。
 
「…あ、そうだ…」
 
気分が晴れない。そういう時はあそこに行けば…いつもそうしてるし。
ファイにどこかへ行くなって言われてるけど、ちょっとくらいならいいよね。ごめんね、ファイ…。
 
私は忍び足で、誰にも気付かれないよう静かに宿から出た。
 
 
 
 
 
 
 
一方、居間の方では。
 
「…ん?今何か音したような?」
「きっと風の音よ…あ、ファイちゃん、そこの皿、洗っといてくれる?」
顔が少し老けた女性は、ファイに指示を出す。
「わかった、叔母さん!あ、叔母さんは絶対動いちゃ駄目よ!!」
ファイは頼まれた事をテキパキ、さっさと終わらせるが、女性がふと立とうとしたので急いでそれを止める。
「はいはい、わかったわよ。お腹の子のためにもね」
女性は困った顔をしながらも嬉しそうだ。そして自分のお腹をさすり、ふぅ、とため息をつく。
「あははっw楽しみだなー!兄弟とかいないからなあ、下の子ってどんな感じなのかしら?」
「あのねぇ。あなたの妹、弟じゃないのよ?」
「わかってるわよー!!あ、女の子?男の子?」
「んー、どっちかはまだわからないけど…双子ってことはわかってるわ」
「へー!じゃあじゃあ、名前は!?」
「そうねぇ、『ユーナ』と『セリノ』にしようと思ってるわ。どっちも女の子だったらの話だけどね。ふふふっ、男の子だったらの名前は、まだ決めてないわあ。」
「へぇ!…えへへっ、ユーナ、セリノ、よろしくねっ!あー、早く会いたい!」
「だから、まだ決まってないわよ…。はぁ」
女性はやれやれ、とした顔で呆れていた。だけどやっぱり女性の顔はどこかにこやかだった。
 
 
 
 
ユーナとセリノ。早く会えないかな、産まれてこないかなと家族に期待されている双子。
だが、この双子は、後に            と呼ばれるようになるが、それはまた別のお話。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ、やっぱりここが落ち着く。
 
さっきスフレちゃんを見つけた時にもいたこの花畑。この花畑は私が一番好きな場所。
 
空から見れば虹に見えるくらい色とりどりの花があるし、青く澄んだ海も見える。
 
「やっぱり綺麗だなあ」
 
でも、今日は一段と綺麗に見える。なんせ今まで夜には来たことなかったから。
夜のこの場所は月の光がお花を照らしていて、時に、せ…せ…せいじゃく…?を感じさせる。更にはホタルもふよふよ舞っている。たまにはこんな暗い静かなお花畑も、いいものだなって思う。
「これからは夜に行こうかなー?」
…なんて言ってみるけど、無理だよね。今日はたまたま見つかってないけど、明日はバレるかもだし…。
 
『帰る場所がちゃんとあるんでしょう?待っててくれる人がいるんでしょう?なら、ちゃんと帰らなきゃ駄目です。スフレと違ってあなたは……あっ!
 
………心配はしてくれてると思うよ。でも、多分私は、跡取りとしか思ってくれてないよ。私がいなくなっても「跡取りがいなくなった」っていう程度だもん。 どうせ。
だいたい、なんで私なの?お姉ちゃんかアンドーテに任せればいいじゃない…。私は勉強ダメダメだし、強いわけでもないし。
 
「どうして…」
 
…ダメだね、私、頭空っぽだから自分1人でなに考えても、答えはでてこないや。
 
「はぁぁ…ん?なんか落ちてる。…ぷ、ぷり…?ふぉ…?」
ふと足元を見ると、『Please look for a          』と書かれた藁半紙が落ちていた。だけど私にはなんて書いてあるのかさっぱり、ちんぷんかん、読めないや…
レマに聞けばわかるかな…よし、いったん戻ろうか、もうそろそろ戻らないと心配しちゃうだろうし!
 
「ふんふふんふふーんっ!」
暗い気分を少しでも晴らすために、私は大きな声で鼻歌を歌いながらその場を去ろうとした。けど、それが馬鹿だった。やっぱり私はみんなが言っているとおり、馬鹿なんだと改めて知らされた。
 
静かな静かな暗い夜。こんな時間でこんな場所に、一つの大きな音がしたら、誰もが耳を傾け、音がした場所に向かうだろう。
 
「…ま、魔物さん…!?」
 
黒い色に少し赤みを帯びた目をした、人1人握り、踏み潰せそうな太くて大きい手と足、私と同じ髪の色の体……私にとっては巨大な巨大な魔物さんが。私の前に急に現れた。私はびっくりしたあまり、腰を抜かしてしまった。
「あ、あぁぁぁあぁ…」
怖い、怖い…誰か助けてっ…!!
 
………なんて願っても誰も来ない。魔物さんは巨大な手を振りかざすと、私に向かって振り落としてきた。
 
「あがっ…!?」
その巨大な巨大な手は、その一撃で、私の身体全てに重い痛みを走らせた。しかも1発だけじゃない。2、3、4と、私が苦しんでる顔を見るたび、ニカァッと笑いながら襲ってくる。
「や、やめ…!!お願いっ…!!」
なんて言っても聞く耳を持ってくれない。黄緑の魔物さんは表情を変えないまま倒れた私を見下ろしている。
 
「うぅう…」
これは逃げた罰?自分の親から、お姉ちゃん、アンドーテから、スフレちゃんから逃げた罰?…そっか、そうなんだねっ……。
 
黄緑の魔物さんは、ニカニカ笑いながら、また手を振り上げる。しかも今度は今までのとは違い、ものすごく力をいれているみたい。次またやられたら、私はきっと死んじゃう。だってもう、意識がもーろーとしてる。クラクラする。大好きなお花さえぼやけて見えてしまっている。
 
次、攻撃を受けてしまえば、絶対ただじゃ済まないだろう。
……ファイ、今日久しぶり会えて嬉しかったよ。もっとたくさん遊びたかったなあ…。思えば何にもしてないなぁ…
レマ…ごめんね、いつも私のワガママばっかり聞いてもらっちゃって。
ごめんね、…あ…思えばいつも、レマの優しさに甘えてばかりで、レマにも何にも…してあげられていなかった…。
逃げてごめんなさい、パパ、ママ、グランディオスお姉ちゃん、アンドーテ…スフレちゃん。でもいつもちゃんと起こしてくれたり色んな事教えてくれたりしてありが……あ。
 
 
…ああ、なんて酷い人なんだろう、私は。散々家族の悪口を言っておいて、いざ自分がピンチになったら感謝するだなんて。…会いたくなるだなんてっ…!!
…最低だっ…!!
 
 
あ…もう、黄緑色の物体が私の…すぐ上に……ああ…最期にファイとレマ、家族の笑顔を思い浮かべながら力強く目をつぶった。さよなら、みんな…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…あ、あれ?痛くない?
おかしい、あの緑色の魔物さんは私に向かって攻撃してきたはず…あ!
 
気がつくと、私の目の前にはあの大きい魔物さんじゃなく…そこには……
ーつづくー
 
マイ「初めてスフレの出番なかったね!!w」
ス「。・゜・(ノД`)・゜・。」((
マイ「今回はフラウィアサイドでお送りしました!といっても、ちょこっとだけファイのお話あるんですけど。ユーナとセリノ、どっかで聞いた事ある名前だと思いますん!あ、ではでは!失礼しました!」

冷愛累 (便乗したんじゃぁ)

みんな覚えてくれてるかるかわからないけど久しぶりの子らですー

またまた便乗しちゃったぜ!

[--] 始めに対談を行うメンバーを確認したいので、おひとりずつ自己紹介をお願いします。
愛「お久しぶりのっ!!愛香よ!!!!」
冷「うるさい。黙れ。僕は冷斗。」
ルイ「やあやあ。ルイだよー、るっくんとよんでもいいよー」

[01] さて、もうそろそろテストがやってきます。テスト勉強は始めていますか? *1
愛「は?なにそれw美味しいの?」
冷「頭空っぽなんだね。」
愛「ふぁぁぁぁぁ!!!!うざいっ!!」
ルイ「冷斗君は本の虫だから勿論やっているだろうね。愛香ちゃんは陸上の事しか考えてないからやっていないだろうね。あはは、ん?僕かい?さあ、どうだろうねwクスクスッww」

[02] ちなみに、自分の勉強時間は平均よりも多いと思います?
冷「さあ、平均自体知らないし。」
愛「ノーベンに決まってんじゃない、馬鹿じゃないの?」((
冷「馬鹿はキミだよ」
愛「黙りなさいよ!!!」
ルイ「んー、僕は30分くらいしかしてないよー?」

[03] 得意教科と苦手教科をそれぞれ教えてください。また、得意/苦手な理由があればそれもお願いします。
冷「全部”普通”に出来る。ただ、体育は苦手。理由は言わない。」
愛「体育以外全部無理!ちんぷんかんぷんだわね。あ、でも化学なら…何とか。」
ルイ「んー、歴史と国語が苦手ー。なんせ日本に来てそんなに日が経ってないんだー。あ、英語は得意だよ!僕ガイコクジンデースニホンゴハナセマセーン」
愛「いやペラペラと喋ってんじゃないの!!」
ルイ「あははwでも漢字あまり読めないんだよねぇw歴史も漢字多くて…だから問題文すら読めないやw」
愛「あんた、それやばくね・・・?」
ルイ「んー?大丈夫大丈夫、2つとも全部いつもギリギリ50点ー」
愛「まじ!?」
ルイ「うん!あ、ほら、運任せで答えてるから。僕、運だけはいいんだよね!」
愛「ふ、ふーん。(問題文すら読めないのに運で50点いくなんて、すごいわね…)」

[04] ぶっちゃけ、今回のテストで高得点を取れる自信がある?
愛「あはははっなあにそれ」
冷「こいつに取れる訳ないじゃない。」
愛「ねえ、もうそろそろ殴っていい?ねぇ、フルボッコに…」
ルイ「ま、まあまあ。落ち着いてよ。で、どうなの?」
愛「…ないわよ。」
冷「知らない」
ルイ「冷斗君相変わらずだなぁ…あ、僕は英語なら満点とれる!」(ドヤァ
冷「そりゃあね。」

[05] 過去のテストでやってしまった失敗談なんてありますか?
愛「解答欄ズレた…」
冷「特に無い」
ルイ「そうだなあ、『様子』を『さまこ』って書いちゃった時かなぁ…」
愛「さwwwまwwこww誰それwww」
ルイ「笑うことないでしょー!だいたい、さまこさんって人実際にいるかもしれないじゃん!さまこさんに失礼だよ愛香ちゃん!!」
冷「…あまりいないと思うけどね」

[06] 一夜漬けをした経験は?
冷「……」
愛「筋トレしてて夜更かししたことならあるわね!」
ルイ「4回くらいならあるよー」

[07] テストの結果は気にする方ですか?間違えた解答など、コマメに復習しますか?
愛「気にしないわよー、終わったらすぐゴミ箱へぶち込むわよ」
冷「僕も。いらないし。」
ルイ「とりあえず国語のテストだけはとっておくよ…」

[08] 学生さんが避けて通れない『テスト』、あなたはどう思っていますか?
愛「爆発だーーー!!」
冷「どうにも思ってない」
ルイ「んー、少し嫌かなぁ?」

[09] 実は、今こうして対談をしている時間をもテスト勉強に当てたいと思ってる方っていらっしゃいます…?
冷「テス勉というわけじゃないけど早く家に帰って本読みたい。」
愛「はいはい、どうせ『こんな時間の無駄になることやらされて疲れた』なんて言うんでしょ」
冷「・・・・・」
ルイ「おお!レイ君が黙った!」
冷「…なにそのあだ名」
ルイ「あははwあ、僕は勉強するよりお話するのが好きだからね!」
愛「同じく!!」

[10] 皆さんの良い結果を期待しています。テスト、頑張ってくださいね。
愛「応援するなら陸上の方にしてー!!」
冷「・・・脳筋
愛「ああ!?なんつったぁ!?この貧弱男がぁ!!」
ルイ「だんだん愛香ちゃんの口調が乱暴に…あ、応援ありがとうございます。」
[--] お疲れさまでした。
愛「お疲れ!」
ルイ「お疲れ様。あれ?冷斗君はいずこへ?」
愛「ん?あいつならぐっすり寝てるわよ?」(ニコニコ
冷「」((
ルイ「・・・あ、うん、そっかぁ(深く追求しないでおこっと。面倒だし)」